内容説明
人は毎日生きていること前提で過ごしています。でも、本当は誰もがいつ旅立ってもおかしくありません。頭では理解できても、突然の死を受け入れられずにいる人、何年もかかって立ち直った人、悲しみから乗り越えたはずなのに、ふと喪失感に苛まれる人……愛する人に残された人たちに心安らぐお別れの心得を禅が教えてくれます。それぞれの人間に与えられた生死は、けっして逃れることのできない運命です。しかし、その運命や宿命を諦めなさいとお釈迦様はいっているのではありません。諦めるということでなく、その運命を静かに受け入れなさいと説いているのです。自分自身に与えられた運命や宿命を、まずは受け入れることです。(本書より)本書の構成――第一章 お別れとは何か/第二章 大切な人とのお別れが近いあなたへ/第三章 悲しみから立ち直れないあなたへ/第四章 愛する人が、あなたに教えてくれること 『心がやすらぐ、お別れの心得』を改題。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たかこ
16
#読了 枡野俊明さんの言葉はいつも心にじわっと沁みこんでくる。「人は必ず死を迎える。」当たり前で当然のことと頭では理解しているけれど、心ではなかなか理解できない。死のありようは個人的なもので、他の人と同じものはない。だけど、近しい人をおくったことのある経験は、きっと何かの支えになるに違いないと感じている。死にゆく人の肩代わりはできないから、自分が生きているうちは、死にゆく人が生き抜くことのお手伝いができたらいいのかもしれない。と、旅立った人たちが教えてくれているのかもしれない、と思うこの頃…。2021/10/22
sachi
16
虚無感に襲われそうになった時に出会えた本。偶然にも我が家の宗派と同じ曹洞宗の御住職様がお書きになった本だった。読み進めていくと心に積もった雪が解けていくよう。優しさでふんわりと包まれていく感じがした。それでいいんだよと言ってもらえた気がして、少しずつ気持ちの整理もできそう。「大切な人が残してくれた清らかな心を感じることで悲しみは癒される」2017/03/21
ikedama99
3
朝に少しずつ読む本。人の死についての内容ではあるが、それに付随しての周りの在り方、心の持ち方などなど・・読むことで、いずれは迎える死への接し方などを心の持ち方を少しはイメージできただろうか。2018/01/19
えーじ
2
祖母の死をきっかけに手にとってみた。「亡くなった人からは、愛用品なその有形のものだけでなく、やりたかったことや、好きだったことなど無形のものをこそ、受け継ぐことが大事なのです」という部分に納得。2017/07/26
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