内容説明
「いい国つくろう鎌倉幕府」――日本史が苦手だった人も、この語呂合わせは記憶に残っているはず。でも、現在の歴史教科書では、鎌倉幕府の成立は1192年ではなくなっているのです。このように、10年、20年前の歴史の教科書には記述されていた“常識”ともいえる事柄が、現在の教科書では否定され、あるいは名称が変わるなどして、ずいぶん様変わりしているのをご存じですか?たとえば、縄文時代に稲作が行なわれ、仁徳天皇陵は大仙陵古墳に名前が変わり、聖徳太子の存在も曖昧になり、和同開珎は日本最古の貨幣ではなくなり、鉄砲は中国人倭寇の船が伝え、比叡山焼き討ちはなかった!?――近年の研究により、いつの間にか書き替えられた日本史の最新情報を、教科書の記述の変化を中心に、現在論争中のホットな話題も交えて、豊富な図版とともにわかりやすく紹介・解説します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rosetta
10
このところ立て続けにこの手の本を読んだが、これが1番面白かった。教科書にこだわっていないから視野が広いのかな、2019/01/13
たか
8
類書はいくつかありますがとりあえずこれを読んでみました2015/09/08
nori
4
Nothing new for me. However, it is little surprise that nowadays students are learning history based on it. Do they understand 'How to make history by winner or current authority/government'?2014/04/03
エイドリアン
3
歴史って面白い。この面白さをどうやって伝えたら良いのか、いつも悩みながら中学生に教えています。この本すごくためになります。2014/03/07
やす
2
どこまで信じるか難しいところだった。新たな学説をあたかも新規の主流説みたいに述べている項目が多く、要注意。 もちろん教科書を書き換えている研究も多く、研究が進んでることが分かってよかった。2024/03/11