集英社文庫<br> 御家人斬九郎

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集英社文庫
御家人斬九郎

  • 著者名:柴田錬三郎【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 集英社(2016/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087453300

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内容説明

本所に住む貧乏御家人・松平残九郎。表ざたにできない罪人の介錯を副業としていることから、ついたあだ名が「斬九郎」。腕はめっぽう立つのだけれど、酒と女、そして何より79歳になる美食家で大食漢な母親にはからきし弱い! ふつか酔いの今日も尻をたたかれ、依頼の仕事に駆けつける。江戸の町から東海道、京都まで、事件の裏の謎を解く短編10作と中編5作を収録した、型破りな傑作時代小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

80
面白かったです。貧乏御家人の松平残九郎、通称斬九郎の痛快時代劇でした。腕っ節は強いのに酒と女と79歳の美食家で大食いの母親・麻佐女にはめっぽう弱いというのがツボです。片手業が殆ど首斬りとちょっと暗めの要素もありますが、麻佐女との掛け合いはかなりコミカルでした。斬九郎にほのかな色気を感じるのは血の匂いの危険性でしょうか。江戸から東海道、京都まで斬九郎の剣が映えます。渡辺謙主演のドラマを全部見ているので脳内再生状態。あまりの型破りにのめり込んでしまいました。2015/09/09

ken_sakura

24
とても面白いぜ♪( ´▽`)痛快。物語が太い印象。暗い身の上を主人公斬九郎と母麻佐女の二人が明るくしてしまう剛剣。大船に乗った気持ちで読めた。短編10作中編5作。時は天保、舞台は江戸。本所下水割のぼろ家に残九郎(30歳半ば)は麻佐女(まさじょ79歳)と二人暮らし。最下級の御家人。内職(かたてわざ)に内々に罪のあった侍の切腹の介錯(暗殺含む)を請け負う、人呼んで斬九郎。麻佐女は多芸何れも名手、博覧強記、軽々と麦とろご飯を七杯平らげる大食で美食家。二人の掛け合いが面白い。著者の本は初めて。他の著書も読みたい2017/09/08

豆乳くま

18
面白かった。大御所、柴田錬三郎さん初読みです。帯に明るい狂四郎、とありましたが眠り狂四郎もふわっとしか知らないし未読だし斬九郎ドラマも観ていない、全くのしろうとでしたが斬九郎の魅力にメロメロです。美食家で大食漢の母上(クソババア)との身も蓋もない掛け合いもさることながら斬九郎の色気のある御家人が素敵です。ドラマ観たいな。ケン ワタナベ。2015/08/20

KGG23

8
うちの親父が観てるドラマの、斬九郎・渡辺謙と麻佐女・岸田今日子の絡みが面白く、原作はどんなもんかなと読んでみた次第。短編10作+中編5作で、まあ、ストーリーは無茶苦茶だけど、二人の掛け合いは爆笑もので、もう完全にギャグ。これをドラマに仕立てた(膨らませた)方は凄いなと感心した。おばば様(くそ婆ぁ)岸田今日子がなんとなく可愛くて、一からちゃんと観てみたいなと思った。2023/06/27

にしはじめ

7
麻佐女役は岸田今日子さんがピッタリ合ってるとおもう!2018/10/12

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