内容説明
テレビ・ネットで話題の「腸内細菌」入門書! 人の腸内にすみ、食べ物を栄養に分解する100兆個の細菌。この細菌のもうひとつの働きが注目されている。アレルギーや肥満、自閉症などを抑える働きが明らかになってきたのだ。だが、その細菌は現代の食事・生活習慣の変化により弱ってきているという。腸内細菌を復活させ、健康な人生を過ごすにはどうすればいいのか。そもそも人はいつからどのように細菌と共生し、老いていくのか。微生物学・免疫学の研究者夫妻が、最新研究の成果をわかりやすく解説し、すぐに実践できる生活改善策をアドバイス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hundredpink
76
低糖質ダイエットは腸内環境には良くない2021/05/31
やいっち
75
中々の良書だった。「人の腸内にすみ、食べ物を栄養に分解する100兆個の細菌。この細菌のもうひとつの働きが注目されている。アレルギーや肥満、自閉症などを抑える働きが明らかになってきた」ということは、和訳された各書で示されている。 「その細菌は現代の食事・生活習慣の変化により弱ってきているという」ことも、述べている本はある。2017/04/06
マエダ
69
健全なマイクロバイオータを育てる種々の方法を紹介しているがやはり一番大切なのは食事である。大腸まで届く食物繊維を。。。とりあえずは清潔にし過ぎず、納豆やヨーグルト、野菜を心がておけばいいだけのこと。2018/08/01
パフちゃん@かのん変更
56
先日読んだ『あなたの体は9割が細菌』とよく似た内容。体内主に腸に住むマイクロバイオータ(微生物の生態系)が人間の免疫系を大きく左右する。抗生物質が過剰に投与され、いたるところ抗菌除菌で清潔すぎる環境でマイクロバイオータは大きく乱れている。それが生活習慣病や自己免疫疾患などにも表れている。米国の自閉症スペクトラムの子供は68人に1人。マウスによる実験ではこれもマイクロバイオータで改善するらしい。ヒトゲノムは変えられないが、マイクロバイオータは変えられる。ヨーグルトや発酵食品野菜果物を多くとり微生物を育てる。2017/02/07
たまきら
31
西勝造や三木成夫を輩出し、発酵食品を愛用する日本人や、アンドリュー・ワイルさんらを愛読してきた一部健康フリークらは、西洋医学人たちが「腸は最後のフロンティアじゃ~!」とはしゃいでいるのを「おやおやついに気づきましたか」と高みで見物できるのでは。アメリカ人らしいレシピ集に、こういうのもいいわね、とやっぱり高みから評価するワタクシ。でも娘たちに「腸の子たちがおなかすいてるからケールちょうだい」と言わせる姿勢には学ばせていただきました!2018/10/20