内容説明
好きな人が好きな人を、強がりではなく好きになれたら良い――。家族の不和、消失する未来、そして叶わない恋。青春時代に翻弄される四人の少年少女は、かけがえのない存在を守るために、日常からの『家出』を決意するのだが……。舞台化もされた傑作恋愛小説『蒼空時雨』より遡ること10年。高校生だった紀橋朱利は、友人との逃避行の果てに何を見出し、何を失ってしまうのか。トイズファクトリーからデビューしたアーティスト・秋赤音とメディアワークス文庫作家・綾崎隼が紡ぎ出す。ロックで彩られたセンチメンタル・ラヴ・ストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チョコ★@1年ぶりです
44
高校生の朱利くんが出てくる物語。とは言っても、朱利くんがメインという訳ではなく…。それぞれの想いが全て叶うことはやっぱりなく、それぞれの過去はとても切なくて。“I love you”=月が綺麗というシーンがとても素敵でした。好きな人が好きな人を強がりではなく好きになれたら良い---。2012/03/21
Yobata
42
高校生だった頃の紀橋朱利は、一年生の頃の夏,家庭内の不和から逃げ出したい3人と出会い、4人で日常からの逃避行を選ぶ。その果てに彼らを待ち受けるものは…?秋赤音さんとのコラボの「蒼空時雨」の10年前,朱利高校時代の物語。両親の離婚,兄の結婚,名家ゆえの軋轢から家出してきた凪沙,凛乃,爽馬そして朱利の4人が秘密基地で出会い、爽馬の願いで蓼科まで家出する。その間に互いが互いを想うもすれ違い,想うだけの恋が行き交う一夏の恋模様は綾崎さんらしいね。自分の気持ちを嘘で固め,自己完結して話を進めてしまう朱利は→2015/05/19
さばかん
42
なるほどねぇ……。最初はちょっと微妙かなって思ったけど、まぁ最終話まで読んでしまうと、良かった、としか言えなくなる。最初の朱利のイメージは良くなかったし、凪沙に対してはちょろいと思ったけど。凜乃と爽馬の話は正直とても良かった、と思う。ちょっとロマンティックだったし。まぁ、切ない恋模様?ってやつなのかな。朱利の気持ちは理解に難いけど、母親の影響が強いみたいだし分からなくもない。それに恋心は純粋だった。凪沙は報われないけど。みんな不器用だったんだ。 最後に、桃華ちゃんがこれからずっと笑顔でいられますように。2012/08/22
dr2006
36
『愛の告白をしたら最後、そのとたん終わりが見える』という恋愛観には一考の共感を覚える。確かに変化のない恋愛は無いし、振り返れば恋愛のピークは必ず存在した。一方『始まらなければ終わりもない』といって告白を躊躇するのは賛成できない。とある事で知り合った朱利、凜乃、渚沙は、親と戦争をした爽馬とその妹桃華との5人で家出をする。各章が別人称で展開も、最終話の伏線回収が見事。負の領域の背景描写が秀逸。恋愛ものにどっぷり漬かりたい時に最適な作品。花鳥風月シリーズの人物が登場するが、本作は独立した作品とのこと。良かった⤴2024/01/13
ヒロト
31
☆☆☆☆ 「蒼空時雨」に登場する紀橋朱利の高校時代の物語。青春だなあ。切ない。。。綾崎作品はイケメン、美女ほど恋は報われていない気がする。そこがいいのかも。また「蒼空時雨」を読み返したくなりました。2015/08/16
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