内容説明
徳川家における譜代筆頭として知られる「赤備え」の井伊家。そのはじまりは、波乱に満ちたものだった――。今川家の支配下で、次々と非業の死を遂げる井伊家の当主たち。お家滅亡が迫るなか、残された“最後の希望”が幼い直政であった。一族のまとめ役となった「女地頭」こと次郎法師(直虎)、井伊家の菩提寺である龍潭寺の南渓和尚、直政の立身を一心に願う母、それでもなお忠義を尽くし続ける郎党たちに守られながら“流転雌伏”の歳月を過ごす直政。だが、井伊谷に進出してきた徳川家の傘下に入ったことで、その人生は大きく動きはじめる。家康の信頼を一身に受けた直政は、武田家の遺臣を麾下とし、数々の戦場を疾駆して、「赤備え」の若き勇将へとたくましく成長していく。そして、運命の関ヶ原合戦へ。一族の悲願は、この男に託された! お家再興の宿命を背負い、乱世を駆け抜けた井伊直政の生涯を描く力作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ラスカル
13
井伊直政の幼年期から死までを描いた物語。大河ドラマのおんな城主直虎での直政がおもしろかったので読んでみた。ドラマの方がおもしろく描かれていた感じ。でも、詳しく知れてよかった。大国に蹂躙され続けた小国から、徳川の四天王と呼ばれた武将にまで出世した直政って、すごいと言って良いのでは? 早くに亡くなったのが残念です。2022/03/08
ドットジェピー
4
なるほど。彼の活躍により、井伊家が徳川幕府の筆頭大名として大老を輩出するまでの一族になったのですね2016/12/29
あや
2
NHKの直虎が面白くてその後の虎松がどうなったか知りたくて購入。読むのに時間かかったー? 大河の俳優陣が頭の中で動いてくれたおかげでなんとか読みきれたけど、まず地名で躓き、人名および役職名で更に躓くってゆー…。アホがバレる(笑) (中部地方の位置関係が県名でもやや怪しいのに、藩名表記だから一体どのあたりの話なんだかちんぷんかんぷんで…子供用の日本地図絵本見ながら読んだわ) で、直政は本人の頑張りもあるけど(いろんな意味で)家康に愛されてたから出世できたんだなって感想でした。浅くてごめん。2018/01/29
ひよこ
1
成り上がるまでがメインの話2020/02/10
むっち
1
NHKのおんな城主直虎の次代の直政の少年時代から、徳川四天王までを描く(小説?)歴史的事実を踏まえてリアルに語るエッセイ歴史書《そんなジャンルはないか?)のような一冊。テレビでは城主だが、実際は井伊家は一度つぶれたが、生き残っている直政が徳川の家来となることで復活するというその前の代の次郎法師(これがおんな城主)と菩提寺の和尚が支えて、徳川の小姓から城持ちとなる直前までをリアルに語る。小姓は、男にも好かれる器量でないといけないというのもリアルだった。成り上がりにはそれなりの苦労と忍耐が必要だった2017/06/29
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