文春文庫<br> 江戸川乱歩傑作選 鏡

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文春文庫
江戸川乱歩傑作選 鏡

  • 著者名:江戸川乱歩/湊かなえ
  • 価格 ¥713(本体¥649)
  • 文藝春秋(2016/11発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167905514

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内容説明

湊かなえの選ぶ「ミステリ作家」乱歩の相貌

避暑先の旅館でレンズ越しに目撃した殺人をめぐり、
謎めいた結末を迎える中編「湖畔亭事件」を中心に、
人工美と遊戯性の極致「赤い部屋」、名作「心理試験」他を収録。
ミステリ作家・乱歩に焦点を当てる乱歩没後50年記念アンソロジー。

【目次】
「湖畔亭事件」
「何者」
「石榴」
「心理試験」
「赤い部屋」
「人間椅子」
「木馬は廻る」
随筆「迷路の魅力」
随筆「兇器としての氷」
随筆「プロバビリティーの犯罪」

監修・新保博久

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobby

113
文春文庫版傑作選3つのうち《鏡》。湊さんセレクトは本格推理ものを集めた中短編7篇。そのきっかけが未だに解けない「湖畔亭事件」最後の謎の公開調査依頼ってのが面白い(笑)既読の「石榴」「心理試験」「赤い部屋」でのラスト期待通りのひっくり返しは爽快!初読の「何者」が見取図とかワクワクさせられながらの真打ち登場にニヤリ!珍しくも真犯人は的中♬それでもやっぱり一番は「人間椅子」一度読めば絶対に忘れないであろう変態的思考は分かって読んでも迫り来る嫌悪にゾクゾクする...そして僕の周りに豪華な椅子がないことに安堵...2023/07/02

優希

48
イヤミスの女王が選んだ乱歩作品なので、どれもいい意味で嫌な気分になります。猟奇的な作品もあれば、じわじわと沈み込んでいくような作品もある。面白かったです。2022/06/20

37
既読の作品が多かったですが楽しく読みました。「赤い部屋」「人間椅子」がやっぱり好き。わたしも、乱歩の長編で一番好きなのは「孤島の鬼」です。作家さんが選ぶ乱歩作品も興味深いです、他のシリーズも読みたいです。2016/11/27

ひろ

28
鏡、という題だけれども、それにとらわれず乱歩のミステリとしての趣の強い作品を集めた印象。読者に語りかけながらじわじわと進んでいく展開はやはり唯一無二の面白さ。明智小五郎が登場したときの高揚は、まさに名探偵かくあるべきといったところ。未読の作品が多くどれも楽しめたが、「石榴」はその題の意味合いからして良い。2019/07/13

marumo

27
未読既読半々くらい。イヤミスを始め最近のミステリに毒されてる身には長閑とも感じられる作品がチラホラ。特に警察の暢気さは微笑ましいほど。けれど、背徳と幻想に耽溺する者を味気ない現実の、白日の下に引きずり出して嘲笑ってみせるようないくつかの作品はさすが乱歩! 現代ならば自粛する「不適切な表現」も思い切りよし。書かなくなったからって、こういう小昏い感情が人からなくなったというわけではないのだよね。2016/05/05

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