ちくま学芸文庫<br> イメージの歴史

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ちくま学芸文庫
イメージの歴史

  • 著者名:若桑みどり【著】
  • 価格 ¥1,716(本体¥1,560)
  • 筑摩書房(2016/11発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480094322

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内容説明

有名芸術家の名作はもとより、版画や挿絵、広告や記念碑に至るまで、美術作品が、何のために、どのように描かれてきたか──それが「イメージの歴史」だ。ここではさまざまな学問領域を自由に往来し、ポスト・コロニアル的かつジェンダー的な視線で従来の美術史を書き換える。絵画と社会のかかわりや画像の解釈方法などの理論を踏まえ、さらに西欧文化が繰り返し描いてきたイメージにメスを入れ、その精神的・社会的な背景を明らかにする。レイプを描き続けたのはなぜか、新しい政治形態はどのような画像を生んだか──人間の想像力に新たな光を当てる美術史の誕生。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

60
【イメージが、人類の歴史や社会において、どれほど重要な意味をもっているか】がらくたどんさんに本書を教えていただき、感謝――。絵画と社会の関わりや画像の解釈方法などの理論を踏まえ、西欧文化が繰り返し描いてきたイメージにメスを入れる。ポスト・コロニアル的かつジェンダー的な視線で、従来の美術史を書き換えた書。<美術館や画廊で美術品を鑑賞するという行為は、むしろ例外的な体験で、私たちは、私たちの身体や着るものからはじまり、家のなか、町のなか、出版物や広告、テレビなどさまざまなイメージにとり囲まれて生きている>。⇒2023/09/11

Ayumi Katayama

23
『「イメージの歴史」はイメージを研究対象とする超越的な文化史の講義です』 まえがきの一文。講義? わたくしについて行けましょうや。そう思いはしたものの、次へ次へとまろぶように読み続け、途中難しくて読み流したところもありはしたけれども気づけばいつの間にか終わっていた。どう感想を書けばいいのだろう。新しい知識、いや、新しい物の見方というものを得られたのは確かなのだけど。「イメージ」というのは、いわゆる「美的な目的でのみ創造され受容されるもの」だけではなく、「一般に芸術性が低いとされている大衆文化」なども含む。2021/04/11

OKKO (o▽n)v  終活中

11
レポート課題 ◆芸術作品を研究するための基本的視点を得るための教科書といった趣 ◆理論篇では、現在でも美術作品を研究する手法として大いに有効なパノフスキーの三段階理論をはじめ、その先にあるジェンダー、マージナル、ポストコロニアリズム等がなぜ提唱され何を目的としているか端的かつ丁寧に説く。クイア理論にも言及 ◆後半は実践篇で、縦横無尽かつ多層的かつ多視点的な分析例を若桑氏は示す。『イメージを読む』の上級編といえようか2017/12/13

みゆき

9
フェミニズムとポストコロニアルの視点でイメージを読み直していく。本書のイメージとは「美術」という単語で想起されるようなハイカルチャーにとどまらず、漫画、彫像、ポスターなども含む。作成者・依頼主と被写体の非対称性、イメージの持つ力、考えなしに再生産される型、日常化された「男性の視線」…。身の回りにあふれるイメージに対する見方が変わる恐ろしい本である。2020/02/28

sakanarui2

7
この本を読めてよかった。美術史を学び、さまざまな作品を見ていると自分が何者か忘れて欧米の白人男性の視点に自分を重ねてものごとを考えていることがときどきあって、一方で自身の尊厳が削り取られるようなモヤモヤもあり、そんなことが起こる構造も含めて解説された本だと思う。第14講における著者自身の告白が内容の説得力を増している。 現代において、世界のビジネスエリートが身に付けるべき教養だなんだと美術鑑賞について学ぶのであれば、ポストコロニアル的、ジェンダー的な視点を忘れてはならないとあらためて肝に銘じたい。2025/11/21

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