内容説明
日本軍による真珠湾攻撃から約半月後。表向きはチャーチル英国首相付きのタイピストとして、実際は特別作戦執行部の工作員として、わたし、マギー・ホープは4年ぶりにアメリカへ帰ってきた。首相とルーズヴェルト米国大統領の会談が成功するいっぽう、大統領夫人の秘書が変死を遂げる。現場に残された証拠は、大統領夫人にとって大スキャンダルとなるもので、外部にもれれば大統領の立場が、ひいては英米の同盟関係も危うくなる――。ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー入りの人気シリーズ。マギーの捜査が、今度は戦争の命運を左右する?! ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー入りの大人気シリーズ、第5弾。/解説=古山裕樹
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かもめ通信
30
アメリカ育ちの英国人女性マーガレット・ホープ(=マギー)が、チャーチル英首相の元でスパイとして活躍するシリーズ。元々冒険ありミステリあり恋愛要素もあり、戦争ものでも歴史ものでもあるという欲張った構成なのだが、今回はさらに米の社会問題題まで加わりますますハードな仕上がりに?!アメリカ参戦を巡る駆け引き。大統領夫人に仕掛けられたスキャンダルの罠。根強く深刻な人種差別と死刑制度をめぐるあれこれや大英帝国の植民地主義をめぐる意見の対立、さらにはグレムリン伝説やディズニーまで登場して今回も読ませます。 2017/01/30
ごへいもち
29
時々、クスクス笑えるけど。納得できない部分も。このシリーズ、どうしようかなぁ2017/05/04
宇宙猫
24
★★★★ 「わたしはイギリス人よ」っていうマギーが”アメリカ人”になってた。二つの祖国に悩む人達は今でもいるけど、本当に大変なんだな。ジョンには、そういうところも含めて分かってあげることができなかったんだろう。2017/04/02
むらさきめがね
18
チャーチルのお供としてついに再び故郷アメリカの地を踏んだマギー。親友デイヴィッドと恋人ジョンも一緒です。シリーズ5作目ともなると登場人物もかなり増えてきて何とも壮大な展開で感想がまとまらないのですが、今回も面白く一気に読んでしまいました。ただ、終盤ジョンと関わるあの有名人はさすがにいらないだろ、と…。ここだけがどうしても蛇足に感じてしまいました。個人的にこのままジョンが退場してももういいかな。2017/03/05
ちー
17
一時期の暗さからやっとちょっとかつての面白さが出てきた。といっても世界は最悪に向かっていることに変わりはないけど。マギーは誰かと結婚するような未来があるのかしら。2017/06/11