内容説明
売るものは「恋人との最後の時間」――女子高校生・夜見川麻耶は、死を求める客に、二人きりの最後のひとときと、望む形での死を与える日々を送っていた。大切な相手を死に導く宿命から他人を愛することが許されない麻耶は、同じく大きな宿業を負った青年と、運命的な出会いを果たす……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
99
自殺屋さん?の話。もう一つのデビュー作同様ホラーと恋愛のミックスされたような感じで、こっちでもグロイ箇所あり。2017/01/19
よっち
37
死を望む人のためのデートクラブ「あずらえる」でバイトし、デートして自殺する人を見送る日々を送っていた女子高生麻耶。そんな彼女が同じく血塗られた宿命を持つ青年宮垣と出会う物語。醒めた想いで淡々と自殺を望む人に対応する麻耶の歪んだ生活。そんな彼女の窮地を救い「あずらえる」に加入することになった宮垣の報われない歪んだ想い。愛されることを望みながら得ることが叶わず歪んでいった二人の邂逅は、停滞して一歩を踏み出せずにいたお互いの背中を押す転機にも繋がっていって、それもまた一つの運命の出会いだったのかなと思えました。2016/12/12
そのぼん
33
『死』を望む人々とデートをして、希望通りの『死』を与えてくれる少女が主人公の物語でした。坊木椎哉先生の『きみといたい、朽ち果てるまで』を以前に読んだことがあるのですが、それと同じくスプラッターというか、グロ満載の作品でした。登場人物全員が病んでいる感じがして、読んでいて疲れました。恋愛要素×ホラーって言うのが坊木先生の作品の特徴なんでしょうか。嫌悪感満載の作品なのに、読み進めるのを止めることができませんでした。続けて読みたいジャンルの作品ではありませんが、たまに読むにはいいかと思いました。2017/05/14
ツノ。
21
題名からして切ない話なのかなと勝手に解釈していたが予想を裏切ってきた本でした。なんというか、初めから感じていた登場人物に対する違和感が結末に向かうにつれて確信へ変わっていくのがあまり気持ちがいいものではなく、人の闇という闇を根こそぎ覗き見ちゃった感じの読後感でした。 うーむ、、すっきりしたようなしないような、、、2018/12/02
たこやき
17
物語の設定、話の進め方などは、同時デビュー作の『きみといたい、朽ち果てるまで』と似ているな、と感じた。その中での違いは、主人公の人間性。『きみと~』の晴史は、底辺な生活の中でもヒロインにピュアな恋をし、そして、最終的に一歩を踏み出す。一方、本作の麻耶は、底辺な生活の中で、しかし、それを受け入れ、その世界にどっぷりと浸かり、その中でのちょっとした事件をそのまま受け入れるのみ。その意味で、麻耶はナチュラルに狂っている、ともいえるだろう。ある意味、対比的な話で、出版社を超えた同時刊行デビューの意図は理解できた。2017/02/21
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