ダッシュエックス文庫DIGITAL<br> 尾木花詩希は褪せたセカイで心霊を視る

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ダッシュエックス文庫DIGITAL
尾木花詩希は褪せたセカイで心霊を視る

  • 著者名:紺野アスタ【著者】/竣成【イラスト】
  • 価格 ¥611(本体¥556)
  • 集英社(2016/11発売)
  • 夏を先取り!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~6/29)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784086311489

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内容説明

【デジタル版にはダッシュエックス文庫創刊2周年記念プロジェクトのプレゼント応募シリアルコードは付属しません】「想いの欠片(ゴースト)が見える人と、初めて逢った」 久佐薙卓馬(くさなぎたくま)は廃墟と化したデパートの屋上遊園地で、傷だらけの古いカメラを持った不思議な少女――尾木花詩希(おぎはなしき)と出逢う。 卓馬の通う高校で“心霊写真を撮ってる変わった女”と噂される詩希に「屋上遊園地に出るといわれる“観覧車の花子さん”を撮ってほしい」と依頼するのだが、「幽霊なんていない」と取り合ってもらえない。しかし、諦(あきら)めきれない卓馬は写真部を訪ね、詩希を捜そうとするのだが、彼女がいるのは【心霊写真部】だと教えられて……。 卓馬が逢いたいと願う“観覧車の花子さん”を、詩希は写すことができるのか――。 少年の想いが少女の傷を癒す、優しく切ない青春譚。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スズ

62
解体予定の廃ビルの屋上遊園地に現れる幽霊「観覧車の花子さん」に会うために廃ビルを訪れた久佐薙卓馬は、観覧車を撮影する同級生の尾木花詩希を見つける。卓馬は彼女に花子さんを撮ってほしいと頼み断られるが、彼女が撮る写真にはある共通点があり…。遊園地で目撃される姉の姿を撮ってほしい卓馬と、何かに感動する事が出来なくなり、世界が灰色に見える詩希が、人の想いの欠片である「ゴースト」を撮影していくお話。常に無表情で、味も感じる事も出来なかった詩希が卓馬と過ごす内に笑顔や照れた表情を見せたり、味覚が戻っていく姿が良かった2017/01/05

よっち

38
とある事情から廃墟と化したデパートの屋上遊園地に向かった久佐薙卓馬が、そこで古びた傷だらけのカメラで写真を撮り続ける同級生の少女・尾木花詩希と出逢う物語。「観覧車の花子さん」に逢わねばならない理由がある卓馬と、自身の失ってしまった彩りを取り戻すため写真を撮り続ける詩希。ぎこちない交流を続けるうちに少しずつ変わってゆく詩希がとても可愛くて、悪意に巻き込まれてお互いを大切に想う気持ちが空回りした二人でしたけど、真相に近づいてゆく中で大切な人にきちんと想いが伝わった結末は本当に良かったです。これは次回作も期待。2016/10/25

ツバサ

19
ダッシュエックス文庫はたまにこういう良作を出してくるから見切れないんだよなぁ。主人公とヒロインが互いのことを大事に思ってるからこそ起きる衝突は良いものだし、二人が困難を乗り切って見つけた色はとても尊いものだ。出来ればシリーズ化してほしいが、どうだろう。2016/11/01

シャル

14
デパート廃墟の屋上遊園地に現れる『観覧車の花子さん』を追いかける主人公、久佐薙卓馬がそこで出会ったのは、彩を求め心霊写真を撮る少女、尾木花詩希だった。不思議な少女と不思議な出来事は、卓馬の『もう一度観覧車の花子さんに会わねばならない理由』とともに様々な移り変わりを見せていくのが興味深い。その心境や関係、心霊写真部から園芸部になっていく日常の風景など、世界そのものが変化している断片を切り取ったようにも見える。事件の真相とそこにたどり着いた時の出来事での反応も含めて、苦さと美しさの混ざりあった物語だった。2016/11/20

真白優樹

14
廃墟のデパートの遊園地で幽霊を探す少年とカメラを持つ少女が出会い始まる物語。―――遺されし想いは何色を写す。遺された想いは何色に輝く。失った色を探す少女は幽霊を探す少年と出会い変わり始めるその先にレンズ越しに無くした色を掴み取り、少年は少女と遺された想いに触れ、自らの思いも変わっていく。互いを大切に想うが故に空回り、その手はすれ違い繋ぎ止めようとした手は虚空を切って。だけど全力できちんと向き合い、真相の近くで二つの手は繋がりあい、心は通じ合う。遺された想いを撮る先、二人を待つ未来はどんな未来だろうか。2016/10/27

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