内容説明
生きづらさを抱えるすべての人へ贈る、心の処方箋。学問としての哲学ではなく、現実の苦難を生き抜くための哲学を、著者自身の豊富な臨床経験を通して描き出した名著。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホークス
49
2016年刊。精神科医が「切実に、ぎりぎりの生存を支えるための哲学」を目指して書いた本。哲学者や作家、著者の患者たちが苦しみの中でどう生き延びたのか、そこから何を学べるか考察する。親との不幸な関係や、自分の理不尽な衝動など、様々な試練のその果てに光明が見つかる事もある。以下は自分用のメモ。●「ねばならない」の思考に囚われないためには、視点を切り替える事 ●身の丈サイズの自分にたどり着くには、自分の意志と力で現実に飛びこんでいくしかない。危険が伴うとしても ●喜びは、自分が求めるからこそ喜びとなる。2023/04/26
ホシ
19
実に直截的で、胡散臭いタイトルだ。しかし、本書は著者自らが言うように、市井に溢れる「こうしたら幸せになれるよ」的なプラグマティズムの本ではない。辛く苦しみに満ちた(ように見える)人生を如何に生きるのか?なぜ生きるのか?多くの著名人・一般人の実例を挙げ、読者自身に哲学することを促す、そんな本だ。ある人が数十年かけて見出した”生きる意味の哲学”は、別のある人にとってはくだらないものかもしれない。しかし、それで良いのだ。どんな哲学であれ”ああ、私はこうして生きる意味があった”と実感する事こそ私たちの責任だから。2018/03/01
シンプルねこ(うみねこ)
9
生きるための哲学など必要ない人は幸福であるから始まり、生きづらさを抱えていた人々が絶望から希望を持つまでの物語。哲学者や一般人を例にとり話が進むが、飽きずに興味深く読め面白かった。読んでいると気分がちょっと上がるかも。2024/06/04
Yuzu
8
精神科医が書いた臨床の実例・過去の哲学者の生き様・考え方などを紹介していく本。悩みを抱えた人には一助になれると思うのでぜひ読んでほしい。 ニヒリズムは無意味さを主体的な選択の自由に前向きに転換できる考え方である。 理不尽で大きな試練を乗り越えられる人の違いは,運命の受容と感謝の心である。それが無い人は,目先の損得に目を奪われ不満ばかりを感じてしまう。その些細な不満を転嫁・攻撃を加える。それが不幸の連鎖につながっていく。感謝の気持ちを持てるかどうかは,つまるところ自己の有限性を肯定できるかということ。など他2016/11/24
PANDAMON
7
生き辛さを感じている人にはぜひ読んでほしい。生きるためのヒントが詰まっている。ぼくは「何でそんなに考えるの?」とよく尋ねられる。「難しく考えすぎ」ともよく言われる。いつも「好きだから」「必要だから」と答えていたが、その答えがはっきりと分かった。ぼくが哲学する理由はたったひとつ。紛れもなく生きるためだ。新しい考え方を学ぶというよりも、共感が強く、自分の生き方を強化する力がこの本にはあった。2018/03/31
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