故郷七十年

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紙書籍版価格 ¥1,540
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故郷七十年

  • 著者名:柳田國男【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 講談社(2016/11発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062923934

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内容説明

創立60周年を迎えるにあたって神戸新聞社は、兵庫県出身で82歳の柳田國男に回顧談を求めた。柳田はこれを快諾、25回にわたって聞き書きがおこなわれ、200回にわたる連載記事「故郷七十年」に結実した。一回の談話は3時間、長いときで5時間に及んだという。本書は近代日本の知識人の自己形成の物語、明治文学史の重要な一部、民俗学の誕生を語るもの。数ある自伝、回顧録のなかの白眉を文庫本でお届けする。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kawa

27
民族学者と高名な著者。晩年の聞き書きをまとめた作品で話題はあちこちに飛び、ラジオ朗読だったこともありで集中できなかった。島崎藤村や田山花袋と親しかった由、彼らの名作の意外な裏事実が明らかになったりが興味深い。他にも、筆者と我が町の因縁や、親戚付き合いの約束事等、パーツ・パーツで耳をそばだてることがあったので、チャンスがあれば書籍で再読して見たい。(NHKラジオ「朗読」全25回にて)2021/10/15

イリエ

10
前半、明治大正時代の記述から文化の側面を知れて面白い。だが、次第に好々爺が自慢話&上から目線で攻めてくる印象。いや、本当に偉大な人なんだけど、そこは民族学から攻めてほしかった。赤飯を食べるのは、古代の稲作文化を尊重するためというのは面白い。だけど、田山花袋の「蒲団」にダメ出ししてやったぜとか、芥川龍之介の「河童」も私がいたから書けたような言い方、なんだかなぁ。2017/10/27

てれまこし

2
痒い所に手が届かない自伝だ。口述筆記のせいか話がとぶし、意図がよくわからん部分もある。しかも、橋川文三が指摘してるように、もう少し知りたいというような肝心なところは、わざとと思われるくらいだんまりを決め込んでいる。少年時代の経験と民俗学のつながりは有名だが、やや後知恵っぽい。文学との関わりについては面白い裏話もあるようだが、政治的活動や思想の部分は肩透かしを食らわされる。早稲田での教え子に大山郁夫がいたり、内田良平から古書をもらった話が出てくるが、左翼とも右翼とも距離を取りながら付き合ってただけなのか。2018/11/13

たぬき

1
「その美しい珠をそうっと覗いたとき、フーッと興奮してしまって、何ともいえない妙な気持になって、どうしてそうしたのか今でもわからないが、私はしゃがんだまま、よく晴れた青い空を見上げたのだった。するとお星様が見えるのだ。今も鮮やかに覚えているが、じつに澄み切った青い空で、そこにたしかに数十の星を見たのである。(略)そんなぼんやりした気分になっているその時に、突然高い空でヒヨドリがピーッと鳴いて通った。(略)あの時にヒヨドリが鳴かなかったら、私はあのまま気が変になっていたんじゃないかと思うのである。(p56)」2019/02/19

風斗碧

0
駄目だ、後半斜め読み。 柳田が勧めて書かせたという花袋の『東京の三十年』は有名になった作家の悩みや失敗や逡巡が見えて面白かったが、こちらはもう過ぎたことを振り返っているだけで、老翁の感情が枯れて書かれているので入り込みにくい。自分でも言っているが、交遊録などは自分も含め、「この有名人は知っていて当たり前」を前提に書かれているので、明治・大正に詳しくないと難しい。 彼の専門分野・土着の妖怪や文化史についての研究裏話はまだ読めた。2017/09/26

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