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内容説明
私たちは、「人口減少社会」なのに「住宅過剰社会」という不思議な国に住んでいます。右肩上がりに空き家は増え続け、15年後には3戸に1戸が空き家になってしまうにもかかわらず、都市部では相変わらず超高層マンションが林立し、郊外では無秩序に戸建て住宅地の開発が続いています。住宅過剰社会は住みにくい「まち」の原因です。あなたは最近、自分の「まち」が住みにくいと感じることはないでしょうか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
99
まとめて家を建てるかどうかは個人の財産権と民間人同士の私的な契約だけで済む問題ではなかった。水道や電気、道路交通網などを新規着工するのか修繕で対応するのかなど考えなければいけない。行き着く先は税金をどう配分するのかの問題となる。ワイドショーなどでは「記録的豪雨」とか「高速道路のトンネル崩落」とか派手な「画」だけが報じられがちで、そこに公的資金を注入するのか?その地区から住民を撤退させるか?など視聴者に嫌われそうなことは問題提起しない。そういう痛いところをつくという意味では良い本ではないかと思った。 2017/07/11
Willie the Wildcat
79
新築志向、都市集中、人口減、終末期問題、インフラ老朽化、都市計画のブレと無駄、企業の営利追求姿勢・・・。どれをとっても既知、想定範囲内。トドのつまりが問題の先送りが、根底の問題。自治体によっては、マンション建設に補助金?!一方で空き家対策に税金。矛盾散見の政治の体たらく。但し、私自身を振り返った時に、次世代のことを考えていたかと問われると・・・。他者のことだけ責められないなぁ。「住生活基本計画」と「立地適正化計画」が今後の指針。今更だが、両親の家など、少なからず未来を意識した対応は心がけたいと自覚と反省!2017/04/28
shikada
63
日本は人口減少が進んでいるのに関わらず、新しい住宅を建て続けている。有効な規制がないうえに、固定資産税対策になったり、東京五輪に向けた投機になったりするからだ。人口に対する住宅数はとっくに飽和している。当然の結果として空き家は増え続け、街の価値や治安が悪化する。新築の規制と、空き家対策の両方が必要。地方での再開発は悪いことではないが、無計画に広範囲の地域に住宅を建てると、道路・水道等のインフラや、病院・スーパーなどのサービスの維持が難しくなる。居住地の面積を拡大させて、低密な地域を生むことは得策ではない。2019/04/19
おかむら
48
この先人口が減ってくのになぜ新築ラッシュなのかのカラクリを都市計画から解説。怖かった。ちょっと無理してローン組んで憧れのタワマン買った家族とか、駅徒歩30分の畑の横に賃貸アパート建てちゃった農家のおじさんとか、これ読むと暗澹たる気分になると思うよ。かくいうウチも築28年のマンションにこの先の長い老後生活ずっと住めるのかとても不安になりました。これから家を買おうと思ってる人は読んだ方がいいわコレ。2017/05/14
Hidetada Harada
47
読書メーターで知り、優先順位を上げて読みました。以前から感じていた違和感が実感に変わったように思います。世の中、物理的にも金銭的にも感情的にも共感できない家が多すぎます。著者の言う「もう一歩先の将来リスク」を想定した行動が、個人だけでなく行政、企業にも必要。とても勉強になりました。2017/08/25
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