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内容説明
本書は日本の皆さんから、イビチャ・オシムに聞いてみたいことを募り、
オシムがその質問に答える、という形の企画としてはじまった。
質問の内容はサッカーに限らない。
仕事でも恋愛でも生き方でも何でもいい。
毎日を生きるうえで、人生を生きるうえで直面しているさまざまな問題や、
今日の日本社会を覆い尽くしている閉鎖感の中で、希望を見出そうとしている人々の悩みに、
オシムなら応えられるのではないかという思いがあった。
そして……意図した形とは違えど、オシムは我々の問いに「答え」を授けた――その中身とは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
姉勤
31
今は無きユーゴスラビアという国の元サッカー代表監督、そして元日本代表監督、ただ主に本書で語られるのは、Jリーグ ジェフ千葉(当時は市原)の監督において。2005年当時、弱小クラブで発揮されたそのセンセーショナルな サッカーをもって監督退任後も、いまだ人口にのぼる事が多い。その哲学的メソッドは他の分野にも及ぼした。 そのオシム翁にご機嫌伺い兼、お伺いをたて本書刊行当時の日本サッカー界や、それから社会的地位の上がった 当時の選手やファンに向けての忠告など。日本人は本当に善き人物と縁を結んだと思う。2022/04/13
こまごめ
12
サッカーに関するオシムの考え方を文章化したものですが、考え方は色々な仕事に応用できる哲学的な内容でした。プレッシャーが無ければ良い仕事などそもそも出来ない…覚えておきます。2024/06/30
anco
11
事前に募った質問に対して、オシムさんが1つずつ答えていく構成なのかと思いきや、ひたすら一気にしゃべるといった感じの内容でした。オシムさんはいつも通り深いこと語っており、丁寧に読むといろいろ考えさせられるところもありました。一方で「いつも身に付けていたカバンには何を入れていたのですか?」みたいな質問の回答にも期待していたのですが、スルーされてしまっており少し残念でした。2016/12/30
shinko0925
4
「誰もが自分にできることを人々に誇示したがっている。それが強さであることも、また弱さであることもある。そして弱さの方が、強さよりも一般的だ」。人生を「コレクト」に生きるために。オシムさんは、サッカーを通して、人生を教える。選手やコーチ、メディア、そして、私たちに。2022/05/21
湘南☆浪漫【Rain Maker】
4
質問に対して答えてさらに広げていくという構成。 バルセロナの話が載っていて、彼らのサッカー哲学はお金では買えない、と。 クライフから脈々とつむいできた歴史だから、という記述に納得。2020/01/18