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内容説明
戦時下の空に、機密を運ぶ任務を担いながら、無数に散っていった軍鳩(ぐんきゅう)。
どこにも帰り着くことができなかった彼らの魂と、少年ダヴィーの心の交流を描く。
魂を激しく揺さぶる傑作ダークロマン、大容量の描きおろしを加え、待望の刊行!
古屋兎丸、心酔。
「生ける通信兵器として訓練された彼ら。
傷つきながら飛ぶ姿に心の奥底が震えた。
鳩山さんの紡ぐ言葉、物語、少年たちは鳥肌が立つほど美しく、痛い。」
ヴァイオレット・スプリング・シティへと向かう寝台列車。
両親と旅行中の少年ダヴィーが出逢ったのは、奇妙な制服を身に着けた満身創痍の少年たちだった。
息も絶え絶えな彼らから預かったのは、一本の“通信管”。
この出逢いが、ダヴィーの運命を、少年たちの未来を変えていく。
美しく静謐な筆致で紡ぐ、希望と救済の一大スペクタクル。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
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はなし食う人本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
48
少年ダヴィーと生きた”通信兵器”達の物語。何とも切なく美しい!!2018/01/04
honoka
32
初読作家さん。なにこの素敵な世界観。素晴らしい構図と巧みなタッチ。巻末の軍鳩シェール・アミの記述が原点だとしたら、その豊かな想像力とそれを描写できる画力に脱帽。本編はやや雰囲気的なものが優ったが、描きおろしの「Epilogue」「Mattiesko」はわかりやすく、特に後者はマティエスコの擬人化がとても好み。他の作品も読みたい。2016/11/19
柊渚
27
西陽の射す寝台車両で、傷つき血を流した少年たちが眠っている。帷の内で眠り蘇っては、また飛び立ってゆく彼等の魂に触れたとき、心が震えた。僕たちのことを忘れてしまえばよかったのに、と囁く声が聞こえてくる。けれども何も知らなかった頃には、もう戻れない。戦時下の空に無数に散っていった軍鳩たち。幾度も繰り返される死と生。永遠が持つ残酷性。硝子のように繊細で、美しい描写の数々に静かに息を飲む。「君が帰還して目醒める時にはいつも、君の傍にいてあげる」少年の言葉は彼等の痛みをやわらげることができたのだと信じたい。2021/12/29
ベル@bell-zou
23
軍鳩を擬人化。美しい少年たちの酷い姿に目を背けたくなるが、これが鳩そのものを描いたなら、その悲惨さを感じることは“そこまでではない”だろうことに、自分含め人間の身勝手さを思い知らされる。鳩は神の使いとも平和の象徴とも言われるけれど、なんとまぁ皮肉なことか。ノアの方舟にオリーブの木を持ち帰って“陸地アリマス”と教えたのも鳩だったか…。なんとも言いようのない読後感だった。2021/06/20
R子
15
少年ダヴィーは、乗り込んだ列車内を探検するうちに寝台車を発見する。そこには傷つき血を流す少年たちが......。軍鳩がモチーフの話。擬人化がより切なさを誘う。言葉の重さに耐えながら、疑うこともできずにただただ飛ぶしかない彼らの姿は、美しくも哀しい。2016/12/02
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