内容説明
その回廊は、いつまで続くのか、どこまで続くのか。 都市の大動脈が見せる、パターンとリズムの躍動。 パターンとリズムの躍動が、都市の大動脈を包み込む。 土木が煌めく地下空間へ、ようこそ――。 並び、別れ、集まる。上へ、下へ、左へ、右へ。時には地上へ、再び地下へ。地面の下に張り巡らされた、そのほとんどは幅10mに満たないチューブは、しかし、日々、何十万という人が、そんな空間だとは知らずに通り抜けている。その空間を写し取るとき、場所性は捨象され、ただ、パターンとリズムが見えてくる。日本の地下と、アメリカの地下さえつながっている気がしてくる。視点が、さながら回廊をめぐるように、地下空間を行き来する。地下の構造物だけを網羅した、圧巻の土木写真集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蘇芳
2
地下鉄やトンネルの普段見えない部分をコントラストバリバリで魅せる一冊。うーむ、好きな人は好きそう。2016/06/14
Tatsuhito Matsuzaki
1
表題の通り 軌道(鉄道)のトンネルを撮影した80枚の写真のみで完結している本。 写真ではありますが、一見 細密な絵画のようにも見える作品は、現在の閉塞感そのもののようであり、来るべき新しい世界を期待する心の声のようでもあります。2020/05/23
U-G.Kintoki
1
美しい。でもちょっと一本調子かも。もう少し変化があったらなお良かった。2017/03/15