わたし、お月さま

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わたし、お月さま

  • ISBN:9784140361252

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内容説明

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ひとりぼっちでさびしがりやのお月さま。
むかし自分を訪ねてきたことのある宇宙飛行士さんに会うために、地球へ飛んでいくことにしました。
お月さまは世界中を回って、あこがれの人を探し続けます。
そうしているうちに、人間たちはお月さまが輝いていたときのことを忘れてしまったようでした。
でも本当は、みんなお月さまが夜空に戻ってくることを強く願っていたのです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シナモン

160
深い青とお月さまの黄色が美しい。なかでも表紙はピカイチです。宇宙飛行士がドーナッツを食べながらお月さまと一緒に「きれいだね」って地球を眺める。素敵だな。地球を訪ねたお月さまも可愛かったです。2020/07/24

masa@レビューお休み中

95
これは、もしかしたらラブストーリーなのかなぁ。どこにもそんなことは書いていないのに、秋に読んだからなのか、お月さまと宇宙飛行士の恋の物語に思えてしまいました。月でふたりで語り合う様子は、もうデートしている光景にしか見えません。だからなのか、お月さまは彼を探しに地球に飛んでいくんですよね。愛するということは偉大なこと。個人的で瑣末なことかもしれないけれど、とっても尊くて大事なこと。お月さまを見ていたら、そんな当たり前のことに気づかされるんです。2017/10/08

かりさ

89
煌めく星々が散りばめられた夜空にひときわ輝くお月さま。お月さまの遠い記憶は柔らかく優しく包まれて幸せな気分になる。でもそれは遠い記憶。一緒に青い地球を見てきれいだね、って話せるあの人がいない。さびしい。そんなお月さまが地球へとやってきます。さて、どんな姿で何処へ旅したのでしょうか。お月さまが不在の夜空は深い群青に包まれて何だかさびしそう。お月さまのやわらかな光が恋しいな、そんな人々の願いがお月さまの心をあたたかく包んでくれることでしょう。幻想的な文章と絵があまりにも美しく気持ちが浄化されるようでした。2017/01/22

ぶんこ

69
ある時、月に宇宙飛行士が来て、お月さんと一緒に地球を見ながら「綺麗だね」と言い合える至福の時を知ったお月さん。言葉を交わせあえる相手が欲しくて地球へ旅にでます。お月さんには楽しんで欲しいけれど、やっぱり地球から月が見えないのは寂しい。歳をとった宇宙飛行士と孫の女の子の願いを知ってお月さんは帰って行きました。幼い頃にこの絵本を読んだら、月を見上げるたびに話しかけるでしょうね。素敵な文と素晴らしい絵の絵本でした。2017/01/10

モリー

68
刀根さんの絵はいいなあ~。癒されます。青山さんの空想も好きだなあ~。2021/06/13

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