日本経済新聞出版<br> 中東崩壊

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日本経済新聞出版
中東崩壊

  • 著者名:日本経済新聞社【編】
  • 価格 ¥979(本体¥890)
  • 日経BP(2016/11発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532263263

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内容説明

5年近く内戦が続き、ISを生み出し、難民問題も生じているシリア、秩序が形成できないイラク、強硬路線を選択しつつあるサウジ、米国との宥和を狙うイラン、安定への道を歩もうとするチュニジア--。
IS(イスラム国)、イスラム教内の争い、近隣諸国への難民とシリア問題は国際情勢の危機の震源地となっている。過激派掃討やアサド政権の退陣など何を優先するかをめぐって関係国の間に大きな隔たりがあり、ISなどの掃討には地上部隊の派遣が欠かせないが、米国やアラブ諸国は消極的だ。米国は各国にシリアの安定のために協力を呼びかけているがうまくいっていない。
もうひとつ中東を不安定化させているのが、サウジアラビアとイランを一触即発の状態にしている宗派対立だ。イスラム教徒全体はスンニ派が9割を占める。イスラム教が生まれた現在のサウジアラビアやカタール、アラブ首長国連邦(UAE)などに多い。シーア派はイランやイラクなどに広がる。基本的に多くの信者は他の宗派を敵視しているわけではない。宗派対立が問題になるのは、経済の利権や政治の権力争いに結びつくからだ。
トルコでもクーデター未遂が起きるなど、中東では問題がない国はありえないといっても過言では無い。
本書は、「なぜ中東は崩壊してしまっているのか」という視点から、このような事態を生み出している歴史・経済・政治・社会・民族・宗教など様々な要因を解きほぐし、現地記者の目線で、最新の情報も織り込んで解説する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yuzyuz_k

11
日経系だからあまり期待はしてませんでしたが、やはりあまり引き込まれませんでした。 購入して損した部類です。 そうなるだろうなぁ〜と思い、何かの構造ににているとも思い、なるほどとも思いもしましたが、それほど発見が多いわけではありませでした。 中学生くらいから読むにはちょうど良いかもしれません。2017/01/26

Mitz

5
近々中東を訪問する機会を得たので手に取った本。日本は経済の命綱といえる原油を海外からの輸入に頼っており、内8割以上を中東に依存している。これは自明な事実であるにもかかわらず、不思議な程日本の彼の地への関心・知識は低い。大量難民、テロ輸出、イスラム国台頭、宗教対立、格差拡大、民族紛争等々、中東が抱える問題は山積みで、血が流れない日は無いと言ってもいい。この著は、歴史的・文化的な視座に立ち、点と面でバランス良く分析されており、非常に勉強になった。しばらく中東関連の本を増やしながら、日々の報道も注視したい。2016/11/13

K

1
中東問題の基本のきが分かる本。でも、日経新聞編となっていて文責を負う人のお名前が書いていない(見逃していたらごめんなさい)のが、ちょっとなあと感じた。2017/05/18

すいか

1
日々の報道を追いかけている人には目新しいことはないけれどよくまとまっていておさらいにはよい本2017/01/14

0
なぜ日本経済にとって遠く離れた「中東」情勢が重要なのか。一つには現在原油輸入の8割をこの地域に依存しているからだが、これは原油に限った単純な話でもない。「中東リスク」によるエネルギー供給の不安定化は、グローバル化し緊密に結びついたあらゆるサプライチェーンの安定を脅かし、原油をエネルギーとしたプロダクトの輸入に依存している日本経済全体を揺さぶる懸念事項になりうる。本書はまず経済に眼目を置いたこのような問題意識のもとで編集されている。2017/11/27

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