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内容説明
恐竜がまだ知られていなかった頃、危険な絶壁から「怪物」の化石を探し出し、ロンドンのお偉い科学者たちに負けない知識と駆け引きで売り込み続けた化石掘りメリル・ストリープ主演『フランス軍中尉の女』のモデルとなった女性の生涯。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
91
映画「アンモナイトの目覚め(原題:Ammonite)」でメアリー・アニングを知る。1811年英国南西部ライム・リージスで「クロコダイル」の化石を発見して以来、数多くの化石を発掘した。しかし当時大英博物館には発掘者の名前はなかった。化石で生計を立てていた彼女は常に貧しく47歳で不遇のまま死す。当時博物学、地質学は花形だったが、女性の学会参加は1919年から。首長竜も魚竜も彼女の発掘だが、詳細な記録はなく、断片的な日記から生涯を書き起こした本書は貴重な記録。映画では、ケイト・ウィンスレッドの好演が光っていた。2021/04/20
槙
11
科学史の興味深いセクションというだけでなく、資料が少なく空白が多いとはいえ、物語としてもおもしろい伝記だった。読んでいると化石や鉱物が好きでアンモナイトや魚の化石を購入しては見せてくれた祖父のことが思い出された。 海洋の古生物に対して広範で正確な知識を持ちながらも、階級に阻まれて博物学者として名を残すことは無かったメアリー・アニングだが意思が強くて断固としていてこういう女性は見ていて楽しい。映画にもなっているようなので、いずれ見てみたいと思う。2022/07/05
セレーナ
10
多くの恐竜などの化石を発掘し、販売し自然史に寄与したメアリー・アニングについて資料と想像を用いて書かれた本。作者の一人は虫プロの作家という。想像力で強引に埋めた穴は些か大きいが理解につながる。地名や地形の描写に覚えがあると思ったら、J・オースティンの「説得」の一舞台だった。実際オースティンとメアリーの父親があってたようだ。こんな所で繋がるなんて、読書冥利に尽きる。階級と性で評価されにくい上に、排除されやすい。正直今でもまだある。2022/03/19
えすてい
7
アニメのシナリオライターである著者が歴史・科学の専門家ではなく、また本国イギリスにすら残されている史料があまりに少ないため、どうしても「想像」せざるを得ない部分が多く、お世辞にも歴史書や伝記として「上手い」文章や翻訳とは言えないが、日本では全くの無名であるメアリー・アニングの入門には、2003年の初版の段階ではこれが唯一だったのは仕方ない。今日では絶版になってしまってるようだが、古生物学と生物の絶滅や進化の研究に大きな影響の基礎を築いた人生と功績に、少しでも光が当たってほしいものである。2019/04/13
えすてい
6
締切が迫っているもので急遽調べもので必要な項目があったため再読。調べものをする上で、きちんとした「史実に基づいた数字」を確認するため。2019/08/15
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