新潮文庫<br> 秘密の花園

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新潮文庫
秘密の花園

  • ISBN:9784102214046

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内容説明

十歳にして両親を亡くし、親戚に引きとられたメアリ。顔色も悪く愛想のない彼女を唯一楽しませたのは、ひっそりと隠された庭園だった。世話役のマーサの弟で、大自然のなかで育ったディコンに導かれ、庭園と同様にその存在が隠されていた、いとこのコリンとともに、メアリは庭の手入れを始めるのだが――。三人の子どもに訪れた、美しい奇蹟を描いた児童文学永遠の名作を新訳。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

214
読んで進んで行くと英国、大邸宅、庭園と私のツボを押すキーワードを想像するだけで若葉の匂いがしてきそうだ。特にメアリが打ち捨てられていた庭園の扉を開けた時はすごく心地よい匂いがしただろうなぁと思った。そして、子供はやはり日光を浴びて自然と土と戯れていた方が心身ともに丈夫に健やかに育つという事をこの本は教えてくれているんじゃないかな。メアリの成長がもっと読みたかったけれど後半はいとこのコリンが主役になってしまっていたのが残念でした。 しかしながら私も庭園を持ってみたいなと感じさせる作品でした。無理だけどwww2019/03/18

ケイ

139
春の、緑が芽吹き、花で色付いてくるこの時期に、この本をすすめてくれた読友さんに感謝しながら読んだ。植物を育てる大切さ、動物との触れ合い、外の空気を吸って光を浴びて暮らすことの大切さが身にしみた。子供の頃に読まなくて良かったと思う。こんな秘密の花園を見つけに行きたくなって、でも全く不可能なことにとても悲しんだだろうから。そのくらい、胸に触れてくる作品。2017/03/29

アキ

111
1911年イギリス生まれのフランシス・ホジソン・バーネットがアメリカに渡ってから書いた児童小説。評価が高まったのは20世紀後半かららしい。秘密の花園は、当初インドから両親の死に伴いヨークシャーに移り住んだ少女メアリーにより、動物の使い手ディコンの助けを得て作られた。その庭を訪れた屋敷の主の息子コリンが車椅子から遂に立ち上がって走り出す。子どもたちの交流と笑い、咲き乱れる花々と緑豊かな木々、駒鳥や烏、モグラなどの生き物と荒れ地ムーアの土が<魔法>を生み出す。生命力は仲間たちと自然から生まれるものなのです。2022/08/10

おっとっとっ

108
バーネット2冊目! セーラとはまた違う世界観で大好きな物語です(^^) 少女メアリはインドから叔父の家があるイギリスへ、そこで出会った個性的な仲間たちと秘密の花園 そして数々の出来事が少女メアリを成長させます! 個人的にメアリより二つ上のディコンが好きです(^ ^) 2022/06/03

aika

61
草木や花々、土や太陽のエネルギーを体と心いっぱいに吸収した子どもたちのもつ大きな可能性。頑なな大人をも変えてしまう奇跡に光を感じました。家族の愛情に恵まれず、"偏屈"になってしまった少女メアリが親戚をたより、はるばるインドからイギリスの荒れ地ムーアでの生活で見つけた朽ちかけながらも生きている「秘密の花園」。あっけらかんとしたメイドのマーサに初めて心を開いたことで、やがてその快活な弟ディコンと出会い、従兄弟のコリンが閉ざした心を開き、生きる力を与えていく物語。ヨークシャー訛りが可愛らしくて魅力的でした。2019/01/13

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