新潮文庫nex<br> オークブリッジ邸の笑わない貴婦人2―後輩メイドと窓下のお嬢様―(新潮文庫nex)

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オークブリッジ邸の笑わない貴婦人2―後輩メイドと窓下のお嬢様―(新潮文庫nex)

  • 著者名:太田紫織【著】
  • 価格 ¥649(本体¥590)
  • 新潮社(2016/11発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101800660

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内容説明

24時間を十九世紀英国式に暮らす、北海道東川町のお屋敷。ここでのメイド生活にも慣れた鈴佳は、今、真夏の悪夢に襲われていた。暑さのせいだけじゃない。サボり上手な後輩メイドに我儘なお嬢様、その上鈴佳の“罪”を知る昔のご主人様まで現れて……。川遊び、乗馬、純情な愛の逃避行。階上(アップステアーズ)で過ごすご主人様の夢を叶えるため、お屋敷の歯車たちは、今日も階下(ダウンステアーズ)を駆け回る!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ありす

46
アイリーンがオークブリッジ邸での生活に慣れたためか、19世紀の生活の大変さという部分は強調されず、むしろ日常生活の一部として描かれているにとどまっていた。今回は19世紀と21世紀の間での人間関係、特にユーリの妹・エズミを中心とした話がメイン。最初は我儘で嫌な性格のお嬢様という感じだったが、様々なことが判明していくにつれ、彼女の境遇に心を痛めた。器用なようで不器用な兄・ユーリが分からず屋でなくて良かった。アイリーンとエミリーの仲も深まって嬉しいです。エミリーはやはり必要不可欠な存在ですね。【シリーズ2作目】2020/05/25

よっち

37
オークブリッジ邸に戻り相変わらずサボりがちな後輩メイド・エミリーに手を焼くアイリーン。そんな状況でフランスへ留学中だったエズミお嬢様が突如現れたり、以前トラブルで辞めた家のご主人様にも再会する第二弾。いい加減なエミリーにイライラし、敵対する言動が多いエズミに振り回されるアイリーンでしたけど、彼女たちの危機に迷わず率先して動く辺りが彼女らしいですよね。しかし今の暮らしを気に入っていても、将来的な身の振り方も視野にいれる必要を示唆された今回。ユーリさんとの関係含め今後どんな展開になってゆくのか気になりますね。2016/06/26

ぽぽ♪

36
アイリーンの、過去もう一つの取り返しのつかない大きなミスが判明。アイリーンのミスではないのかもしれないけど、やるせなかったです。そして、ユーリの妹エズミ。最初は年の割に幼いと思いましたが、そんな訳がかったとは…ワガママだけど可愛げがある所もあり、又一人オークブリッジ邸に新メンバーが加わりましたね。2017/10/06

ガーガー

33
同僚エミリーとの不仲、意地悪お嬢様の来訪、元主人の来訪と気が重くなる内容だったけど、甘い紅茶とお茶菓子と家族同然のオークブリッジ邸のメンバーと一緒に乗り越えられてはよかった。十九世紀の乗馬を今再現しょうとすると大変なんだな…。2017/03/09

はるき

30
19世紀の英国貴族の生活を現代の日本で再現するオークブリッジ第二弾。気の合わないメイド仲間あり、ワガママなお嬢さまあり、昔の雇用主の登場ありで今回もテンヤワンヤ。メイドに徹するようで徹してないアイリーンの奮闘にハラハラしながら読んだ。そうだよなぁ、リアルなメイドって厳しいよな・・・・と思うんだが、そこがまた読み所だったりするわけだ。始まりそうで始まらない恋がじれったいので続編を希望。2016/06/20

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