ハヤカワ文庫NV<br> メソッド15/33

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ハヤカワ文庫NV
メソッド15/33

  • ISBN:9784150413965

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内容説明

絶対に殺してやるから――謎の男に突然拉致され、人里離れた建物に監禁された妊娠中の女子高生。どうやら人身売買組織がお腹の赤ん坊を奪おうとしているようだが狙う相手が悪かった。彼女は超人的な記憶力を持ち、感情を自在にコントロールできる常軌を逸した天才だったのである! 手元にある限られた道具を駆使して計画される脱出と復讐。その恐るべきメソッドとは? クレイジー&クレバーな主人公が挑む痛快脱出劇!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

つねじろう

73
アイデアは良いよね。妊娠してる16才の天才少女。そういう少女ばかり狙う犯罪に巻き込まれ監禁。その脱出と復讐のお話。そうもう一度言うけどアイデアと設定は悪くない。ハラハラ感も上手だし天才少女の頑張りに良くやったとも言いたくなる。脱出まではね。復讐編になると天才自慢話大会になってしまって残念。天才を引き立てたかったらもう少し賢い悪役を持って来ないと。FBIのコンビもなかなか良いのにね。シリーズ化狙ったのかなぁ。でもそれなりには楽しめました。2016/12/10

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

42
例えば妊娠しているあなたが誘拐されて監禁されて、出産して子供を奪われてその後自分は貯水池に沈められて死ぬ、とわかっていたらどうするだろう。怖くてパニックで怯える、私は。それ以上の事はできない。この作品の主人公はその状況で脱出に向けて着々と準備する。自分にされた事を数え上げ復讐の準備もする。相手の習慣、性格、仲間、計画を脳の中にインプットして、限られたもの、限られた情報を最大限に使って、計画するのだ。さてさてその結果は。という面白すぎる作品。警察司法に頼りすぎず、考える実行するヒロインはかっけーって感じ。2017/11/17

chiseiok

41
いやいや、久々のギヴ、挫折、リタイヤ。前読の『ザ・チェーン/連鎖誘拐』にかなりワクワクさせて頂いたので、ついおんなじ誘拐モノって事で期待パンパンで積読棚からひろったらもうこれが真逆(^_^;)。裏表紙の紹介文ひどいようハヤカワさん!“起承転結”の“起”から全然先に進まない。誘拐された主人公の内面心情が延々と描写され、いつまで経っても“転”はおろか“承”にもならない。初読作者だったので、いやいや待て待てこれからと我慢してみたものの、人生残り時間も限りがあるので勇気ある撤退(笑)を決断しました。作者済まぬ💦2020/03/22

TSUBASA

21
突如誘拐された少女。天才的な知能を持つ彼女は恐怖に慄くことはなく、誘拐犯から逃れて苦悶たっぷりに殺してやろうと画策する。そこで味方となるのは身の回りの道具。彼女はそれぞれに番号をつけ、道具を組み合わせることで誘拐犯を処刑してやろうと知能を巡らせる。与えられた道具をどう組み合わせるのかなとか、天才少女が考える最高の処刑方法とかワクワクしながら読んだけど、少し肩透かしだった気も。監禁されながらも圧倒的優位を崩さないカリスマがあれば良かったんだけど、ちょっと考え落としが多かったりでモヤッとしたところがちと不満。2017/07/22

わたなべよしお

21
 まあ、確かにいわゆる、少女監禁・脱出・復讐物語とはひと味違う。ただ、やはり僕には、若い女性の過剰っぽいおしゃべり的独白は、苦手だつた。どうしても飛ばし読みしたくなる誘惑にかられ、細部の読みがおろそかになる。2017/01/21

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