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内容説明
昭和30年、産経新聞記者時代の司馬遼太郎が、本名・福田定一で刊行した
“幻の新書”を完全版として復刻刊行。
古今の典籍から格言・名言を引用、ビジネス社会に生きる人たちにエールを
送る本書は、著者の深い教養や透徹した人間観が現れているばかりでなく、
大阪人であることを終世誇りとしていた著者の、卓抜なるユーモア感覚に満ちている。
さらには、本書の2部に収録、記者時代の先輩社員を描いたとおぼしき
「二人の老サラリーマン」は、働くことと生きることの深い結びつき問う、極めつけの
名作短編小説として読むに充分である。
現代の感覚をもってしても全く古びた印象のない本書は、むしろ後年に国民作家と
呼ばれることになる著者の魅力・実力を改めて伝えてくれる。
まさに「栴檀は双葉より芳し」。ビジネス社会を生きる若い読者にも、ぜひ薦めたい一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
171
さまざまな古典から司馬さんがサラリーマンへの知恵のようなものをまとめたものです。題名があまり、という気がします。昔の再出版のときの題名らしいのですが、わたしはビジネス・リートという言葉があまり気に入らず一番最初の題名でよかったのではないかと思われます。かなりこのようなものを書いていくときに司馬さんはかなり昔の人のことを勉強されたんであろうな、という気がしました。2016/12/20
おしゃべりメガネ
134
ちょっと思ってたイメージとは違った一冊でさらさらと読了してしまいました。もう少しサラリーマンの哲学みたいなモノを分かりやすく書いてくれてるとあらりがたく感じれましたが、正直私には難易度が高かったかなと。それでも中盤以降は少し慣れたのか、前半よりはアタマにやっと文章が入ってくるようになりました。年月を経て、サラリーマンのスタイルが基本変わらないトコもあれば、昔とは大きく変わってしまったトコもあると思われます。決して'ビジネスエリート'になりたいワケではありませんが、こうした一冊から何か一つでも学べたらなと。2020/10/27
サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
126
本名の福田定一名義で昭和三十年に出版された『名言随筆 サラリーマン』の新装普及版(昭和47年)を復刊したもの。古今東西の金言名言を元にサラリーマン稼業について論じたエッセイ。くだけた感じの文体は若さを感じる。その一方、30歳にしては随分と達観したものの見方。60年も前に書かれたものだけど、今でもなるほどねと思う事もあり、当時も今もあんまり変わっていないのかな。サラリーマンの元祖が大江広元っていう見方は面白い。タイトルは最初のタイトルの方があっているかなぁ。司馬遼太郎の原点とも言える一冊。★★★2016/12/27
ehirano1
103
司馬さんがサムライをディスっているのに驚きました。しかし司馬さんは「日本のサラリーマンの原型をサムライに求めた(p14)」と記載されています。最後まで読んでもちょっとこの辺は消化不良なので再読します。2017/06/20
びす男
83
組織のなかで、どう身を処していくか...。方々からいい言葉を引いてくるし、その言葉を相対化してしまうような章をしっかり設けているのもいい。やっぱり面白いなぁ。新聞記者にまつわるエピソードには、身につまされるものがあった。処世のためと言えばあまりに小さく感じてしまうが、司馬さんの人間学の一つと思って読むと味わい深いものがある。2016/12/18
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