内容説明
普通の高校生・笹倉純は、ある春の嵐の日、フードを被った謎の少年に銃撃される。なんとか逃れた純が家に帰ると、そこには純のボディガード兼お目付け役と称する見知らぬ少女の姿があった。青海幽子と名乗ったその少女によれば、笹倉家は暗殺者の家系であり、純はその後継者らしい。そして翌日、昨日の少年が彼の前に再び現れる。さらに、フードを取ったその少年は、純とまったく同じ顔をしていて……!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
水無月冬弥
7
瀬尾順先生(@junseorz)の #ラノベ 主人公純とヒロイン幽子の関係はとても良かったですし、殺さない暗殺者というテーマも良かったのですが、純の覚醒が急すぎたのと、過去惨殺の効果と使用方法がちょっと自分にはあわなかったなあ2016/12/02
真白優樹
7
突如暗殺者の家系であるという事実を告げられた少年と、お目付け役の少女が戦いに巻き込まれる物語。―――真なる敵は因果の輪。その輪を自らの銃弾で撃ち砕け。最強の暗殺者は人のみを殺すにあらず、過去も因果すらもその手に収める。これは殺さぬ暗殺者が因果律と戦う物語である。全体的に言えば因果律との戦いという壮大な舞台で繰り広げられる異能バトル系の作品であり、誰を生かして誰を殺すのか、という選択を悩む少年が改変を狙う因果律と戦う物語である。悪意の中の希望を見出す少年は、どんな戦いをするのか。 次巻も楽しみである。2016/11/06
リク@ぼっち党員
5
一人を殺して百人助けるのか、一人を生かして百人見殺しにするのか。最強の暗殺者は因果を歪め、殺さない暗殺者として生きていく。純と幽子の関係性はよかった。倫理や単純な数じゃあ図れない思いもある。 けど途中から純だらけで混乱。いかんせん急な力の覚醒もあって置いてきぼり感があったかな~。2016/11/03
あさい
1
上手く言えないんだけど色々と雑多な感じの強い話だった。2016/12/21
夕凪和泉
0
瀬尾さんのラノベ2作目。生と死、希望と絶望を描くのは、1作目の『一ナノ秒のリリス』にも通じる部分ですね。瀬尾さんらしくキャラクター同士の掛け合いも楽しく、シリアスとコメディのバランスが絶妙だと感じます。だからこそどのキャラにも生きていてほしいと、そう思う作品でした。2017/04/06