内容説明
心から尊敬している上司の刀根(とね)が放火の犠牲に──。一か月ほど前から立て続けに起こっている火事と関係があるのか? 中学時代に巻き込まれた放火事件をきっかけに、自ら望んで火災原因調査官となった新見茜(にいみあかね)は、刀根を弔うため、自分の力で犯人を捕まえようと力を尽くす。しかし法制上、火災原因調査官には捜査権も逮捕権もない。思うようにならない茜は、ついに思い切った行動に出るが……。(消防サスペンス『想い火』改題)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yamakujira
3
小松川市消防本部の火災原因調査官に赴任した茜は、上司の刀根が犠牲となった放火事件を独自に捜査する。連続放火の犯人は早くに想像できるし、消火弾の件も肩透かしだし、文章も読みやすいのはいいものの、題材のわりに軽すぎて物足りない。まぁ、放火の動機から行動まで、犯人の幼児性はうまく描けてると思うけれど。むしろ、消防と警察との確執とか、茜の父親を例にした誤認逮捕による救われない被害とか、安易な救急要請の増加とか、出所した放火犯が語る放火魔の心情とか、本筋と関係ない話が興味深かった。 (★★★☆☆)2019/03/16
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1
埼玉県小松川市消防本部予防調査係新見茜が連続放火魔を見つけ出す話。何で小説の中の働く女性ははみんなキレイなんだろう?その存在が罪を呼ぶ。 胡散臭い奴が予想通り犯人だったし、たまたま失業した友達やたまたま仮出所した放火好きの人が登場したりで結構お手軽なんだけど、そこそこ面白かったです。2016/12/29
るな
0
放火犯はすぐに誰かわかっちゃったけど、最後まで飽きずに読めた2020/01/02