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内容説明
それは「地獄」でもあり「悦楽」でもあった……「ブラック」では片付けられない真実(リアル)。当事者の証言の分析から明らかになった驚愕の事実とは? 自らソフトウェア開発に携わっていた、新進気鋭の社会学者による瞠目すべき論考!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロア
27
毎月残業200時間超でも文句も言わず粛々と勤務してるおじさん達の姿が私には信じられず、本当に不思議でならなかったけど、なるほど、「地獄」でもあり「悦楽」でもあるのね。分かる気がする(´・д・`)でもそれを、これからIT業界に入ってくる若者達に期待するのは無理でしょ。かといって、自主的に改善されるとも思えないし。となると、国が見当はずれのルールを作って押し付けてきて、結果さらに混乱する。。。というパターンしか思い浮かばないや(´д`)2017/02/19
ふろんた
14
文章や取材が雑で学ぶほどのものがなかった。思考が「貧すれば鈍する」で、体質として根付いちゃってるのかな。組織を離れるしか道はないのかも。2017/03/21
さとうしん
7
IT企業のデスマーチの原因を、ソフトウェア開発は通常の製造業とは全く異なる過程で行われるものなのに、それを無視して「ものづくり」の手法を持ち込もうとする点、そして個々のエンジニアが自らの仕事を抱え込むことが美徳とされる業界の特性に求める。個々のエンジニアのインタビューは日本のソフトウェア産業の略史ともなっていて、懐かしさを覚える読者も多いだろうが、パソコンをいじって遊びでプログラミングを身につけた者がいつしかエンジニアとなり、ソフトハウスを興すなんてことはもう過去のことになったのだなあと。2017/01/10
nnnともろー
4
なぜIT業界で「デスマーチ」が起こるのか。この業界独特の常識が現在では限界にきている。同じ内容の繰り返しが多く、少々くどいことが難。2016/12/07
S_Tomo🇺🇦🇯🇵
4
IT業界にそこそこいてると一度は体験、もしくは身近に見聞きする「デスマーチ」たる言葉。まぁ、簡単にいうと「破綻したプロジェクトをどうにかしようと死屍累々で突き進む」ような事で、まぁ大変で望ましくないのですが、一向に減らない状況です。そんなデスマーチについてIT業界での経験もある著者が社会学の視点から原因と対策についてまとめた一冊。正直なところ、この本でデスマーチの全てがわかるとは思えないし、実際にはもっと多種多様であるが、著者の主張も一理あるのでデスマーチ対策の処方の一つとして目を通す価値はあると思う。2016/11/30