内容説明
西暦二〇三〇年。突如、現れた正体不明の『衛精【サテライト】』により、人類は199フィート以上上空の制空権を失った。そんな時代において、その高度を優に超え、誰よりも速く空を駆ける一人の運び屋がいた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
52
SF好きならゾクゾクする要素が多分にある。キャラクター的には、まだまだ、顔見せといったところ。ぜひ続編を。2016/11/19
よっち
29
西暦二〇三〇年、突如上空に現れた正体不明の飛行物体「衛精」の無差別攻撃で人類が空を奪われた世界。低空飛行に特化させた飛行艇ULFを駆る運び屋タクロウと銀髪犬耳少女チェルシーの物語。チームを組まない訳ありげな青年タクロウと駄犬扱いの相棒チェルシー。彼らに託した想いのため危険と最速の限界を乗り越えようとする二人の物語は、明らかになってゆく彼らの過去や事情によってガラリと印象も変わりますが、メリハリの効いた展開やギリギリを攻め続ける飛行描写、二人を中心とする人間模様がとても良くてぜひ続刊を期待したい作品ですね。2017/01/09
ソラ
23
面白かった。最初はそうでもなかったけどチェルシーとイバのコンビも心地よくなってきた。飛行機乗るのは好きじゃないけど航空系の話は好きだしね。宇宙まで行くと…だけど2017/03/04
たこやき
17
突如現れた「衛精」により、人々は一定以上の高さを飛べなくなった。そんな世界で、その常識を打ち破り、運び屋をするタクロウとチェルシー。3編の連作短編なのだけど、物語の導入部を読んだ感じ。運び屋としての現状を描いた1編目。タクロウとチェルシーの出会い、過去を描く2編目。そして、大きな仕事の3編目、という感じで。1編目ではどういう関係なのかわからない二人が、過去、そして、で掘り下げられて意味が分かってくる。でも、その後もありそうで、また、その他の因縁も残って……状態。早く続編を出してください。2017/03/29
HANA
11
高い空を飛ぶと撃ち落とす侵略者がいる世界でそこを掻い潜りながら飛ぶ主人公と主人公と一緒に行動する駄犬の話。駄犬という意味が分からなかったけれどそういうことか、と気づいたときはハマってた。これは面白い。まだ目的は達成されていないような気がするので続けば良いな。2016/12/12
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