内容説明
いまの時代に、どうすれば「長く売れつづける」のか──。
あらゆるビジネスパーソンが抱えるこの課題をデザイン視点から解決する、慶應義塾大学の名物講義「ブランディングデザイン」がついに書籍化。
「中川政七商店」「茅乃舎」「東京ミッドタウン」「相鉄」などで
コンサルタントとしても活躍するクリエイティブディレクターの水野学が、ビジネスや経営における「デザインの正しい使い方」をわかりやすく解説した1冊です。
目次
第1講 なぜ、いいものをつくっても売れないのか?
第2講 デザインは誰にでも使いこなせる
第3講 ブランディングでここまで変わる
第4講 「売れる魅力」の見つけ方
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
d3
29
「世の中をあっと驚かせてはいけない」 ブランディングのことを考えるとき、あれこれ小手先にとらわれがちだ。根底にあるのは差別化しなければならないという呪縛。 驚きがいっときの話題につながることはあっても、それは本質的ではない。 ブランディングを大切にするあまり、ブランディングが売るための手段であることを忘れそうになる。 提供するサービスの”らしさ”を見つけて、伝えるべきことを伝える。 消費者から信頼を得られる企業のブランディングとは、求められるサービスを真摯に提案できる姿勢ではないだろうか。2024/02/14
せっちゃんさん
19
『ビジネス読書手帳』なるモノを購入。その中で自己分析するとお勧め本が紹介され、その1冊。「デザイン力」という切り口での紹介で、期待に違わず良書。水野さんの別本でも語られてた『センス=膨大な知識を元に最適化を図ること』をベースにブランディング化の方法論を語る1冊。ハッとさせられたのは、差別化を意識し過ぎて奇を狙うのはダメ。あ~これ分かるな。。社会人は皆読んで損なし!2024/11/30
犬こ
17
興味深いです。この本に取り上げられているデザインと経営が融合するのは、なかなか難しいテーマだと感じました。経営がわかるデザイナー、デザインがわかる経営者がなかなかいないゆえ。2018/05/06
645TJC
13
ブランディングとは何か?それは、そのブランドに似合う服を着せる事。言い換えればその企業・ブランドが、世の中に対してどう見えているのか、その見え方をコントロールする事。世の中から見えている全てを、企業・ブランドにとって最適な状態にコントロールする事。もし企業・ブランドが人だったらどう見られたいのか?情報伝達のスピードが加速し今後、模倣が益々容易化し、製品・サービスの機能・性能では競合との差別化が更に困難化する傾向。そのため、差別化として、ブランディングがより重要度を増す。センス=集積化した知識が凝縮された物2016/09/29
あまなつ
12
デザインって、クライアントの特徴やアピールしたい魅力を単純なデータだけでなく見えない情報背景も含めてくみ取り、それをできるだけシンプルに削ぎ落とした形に記号化していくこと。 クライアントの口にする要望の背景にある本当の願望はなんなのかを自らの持つ情報の引き出しを総動員しながら探る、その先にある提案をする。 企業という組織をまるで1人の人のように捉え、それをデータ的にも、感性で感じ取れること、双方から深く理解する。 固まらずに、様々な切り口からの発想柔軟性、すごく勉強になりました。 2025/03/06