新潮選書<br> 自由の思想史―市場とデモクラシーは擁護できるか―

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新潮選書
自由の思想史―市場とデモクラシーは擁護できるか―

  • 著者名:猪木武徳【著】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 新潮社(2016/11発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106037856

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内容説明

自由は本当に「善きもの」か? 市場経済が暴走し、民主主義が機能不全に陥ってしまうのは、自由が足りないせいか、それとも過剰なせいか? 古代ギリシア、古代ローマ、中世ヨーロッパ、啓蒙時代の西欧、そして近代日本……経済学者の視点から、古今東西の歴史と思想を自在に行き来し、政治経済体制としての自由のあり方を問う。 ※新潮選書版に掲載の図版の一部は、電子版には収録しておりません。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たばかる

13
政治自由や学習自由の連載記事のまとめ。それぞれ薄く広く。福沢諭吉の引用箇所が多いため日本人的な感覚に寄り添っているように思える。が、いかんせん内容が少ない分議論の煎じきれてないのが心残り。2019/06/27

ケニオミ

7
自由とはある規制された範囲内でのみ存在することは分かっていますが、となると「自由」といいう言葉の意味論になってしまって、何を学ぼうとしていたのか分からなくなってしまいそうです。本書は自由を中心とする色々なテーマを扱っており、僕が興味を覚えたのは「言論の自由、表現の自由」と「恒産・余暇・自由」の章でした。特に教養の重要性についてはもっともだと思いました。2016/08/25

Haruka Fukuhara

5
面白い本だった。自由という思想の歴史を紐解いた本。自由主義、自由信仰というのは必ずしも合理的だと思わないが、一つの信仰、拠り所として見れば他の信仰対象に比べてかなり理性的だし一貫していて悪くないかもしれないと思った。読ませる文章。2017/01/28

oooともろー

4
様々な面からの自由論。かなり具体的な歴史や事例を取り上げているのでわかりやすい。2018/04/05

ドクターK(仮)

4
「自由」という言葉には当然善いイメージがある一方で、「何者にも拘束されずに好きなことができる」といった、一歩間違えれば「無秩序」や「放縦」に堕してしまうようなニュアンスも少なからず含まれる。しかし、そうした意味合いは自由という価値の持つほんの一面に過ぎないということが、本書を読むとよく分かる。筆者は自由という価値自体を決して否定するわけではないが、「自由」がその真価を発揮するためには、保護や統治といった力が不可欠であると指摘し(第4章)、あるべき自由の形を探ろうとしている。2016/12/03

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