新潮選書<br> 自由の思想史―市場とデモクラシーは擁護できるか―

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新潮選書
自由の思想史―市場とデモクラシーは擁護できるか―

  • 著者名:猪木武徳【著】
  • 価格 ¥1,144(本体¥1,040)
  • 新潮社(2016/11発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106037856

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内容説明

自由は本当に「善きもの」か? 市場経済が暴走し、民主主義が機能不全に陥ってしまうのは、自由が足りないせいか、それとも過剰なせいか? 古代ギリシア、古代ローマ、中世ヨーロッパ、啓蒙時代の西欧、そして近代日本……経済学者の視点から、古今東西の歴史と思想を自在に行き来し、政治経済体制としての自由のあり方を問う。 ※新潮選書版に掲載の図版の一部は、電子版には収録しておりません。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たばかる

13
政治自由や学習自由の連載記事のまとめ。それぞれ薄く広く。福沢諭吉の引用箇所が多いため日本人的な感覚に寄り添っているように思える。が、いかんせん内容が少ない分議論の煎じきれてないのが心残り。2019/06/27

ケニオミ

7
自由とはある規制された範囲内でのみ存在することは分かっていますが、となると「自由」といいう言葉の意味論になってしまって、何を学ぼうとしていたのか分からなくなってしまいそうです。本書は自由を中心とする色々なテーマを扱っており、僕が興味を覚えたのは「言論の自由、表現の自由」と「恒産・余暇・自由」の章でした。特に教養の重要性についてはもっともだと思いました。2016/08/25

えぬもり

6
自由を巡る問題を、各章に細分化して論じている。著者の独自性と言った点では、弱い印象。 しかし敢えていえば、西洋的な文脈で語られがちな自由を、福沢諭吉を用いて論じようとする試みは挑戦的。(福沢自身は西洋的なものに対して親和的だったが)福沢の意見がどうであれ、自由を、随所において日本的文脈で捉えようとしている点は面白かった。 経済思想の先生の著作だが、読んだ感覚的には極めて政治思想的な内容。故にすごく読みやすかった。 ただどうしても、ある問題があって解決が困難だ、で終わってしまうと印象は薄くなってしまう。2019/02/08

Haruka Fukuhara

5
面白い本だった。自由という思想の歴史を紐解いた本。自由主義、自由信仰というのは必ずしも合理的だと思わないが、一つの信仰、拠り所として見れば他の信仰対象に比べてかなり理性的だし一貫していて悪くないかもしれないと思った。読ませる文章。2017/01/28

nnnともろー

4
様々な面からの自由論。かなり具体的な歴史や事例を取り上げているのでわかりやすい。2018/04/05

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