内容説明
菜乃香は奇妙なボタン専門店を見つけた。接客してくれたのは、ライと名乗る長身の男性だった。服飾の勉強をしたいと思っていた菜乃香は、数々のボタンに興奮し連日店に通っていたが、ある日、亡くなったはずの友人が店を訪れた。そして菜乃香は、自分が親とケンカをした後、交通事故にあっていたことを思い出した。ボタン屋は、さまよう魂の「探しもの」を置く店で?
目次
第一章 星を探して
第二章 裏側の世界
第三章 ペール・ギュントになりたくない
第四章 六月七日のリューバスボタン
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
47
ちょっとだけ散漫な感じがした。主役二人の関係の変化を中心に据え、丁寧に書いたほうがいいのかもしれない。2016/10/14
はな
42
四つ葉坂~より好みの作品でした。ボタン屋さんという特殊なお店屋さんのお話。表向きは一般のボタンを売り、裏ではボタンにまつわる未練のある人を助けるというもの。ライさんのぐいぐいとくる感じも主人公のなのかちゃんの一生懸命さにも好感持てました。よんでいて頬が緩む感じもありつつ、ひたむきに自分の夢をかなえようとする姿にいいなと思えました。続編が出たら読みたいです。2016/09/19
よっち
33
服飾の勉強をしたいけれど進路で親と衝突していた菜乃香が、路地裏で見つけた奇妙なボタン専門店。そこでもう一つの裏の顔を持つボタン屋の店員・ライと出会う物語。ライに惹かれボタンに興奮し通い詰めるうちに菜乃香が垣間見ることになった、ボタン絡みで心残りがある人たちの未練を解決するライのもう一つの仕事。不器用だけれど夢に真っ直ぐで心優しい菜乃香と、彼女を温かく見守るライのお互いを補い合うような関係と、二人の繊細な距離感がなかなか良かったですね。二人の関係も今後に期待ということで、続編出るならまた読んでみたいです。 2016/09/27
キキ
28
可もなく不可もなく(^^;最近よくあるチョットした謎解きに恋愛を絡めた物語。オレンジ文庫なのでそこまで重厚な作品は求めていないけれど、やはり内容は薄め。オレンジだと下鴨アンティークを大好きで読んでいるだけに、それと比べてしまうと…インパクトに欠ける。まぁサラサラ読めるので、それなりに楽しく読了。2017/01/30
み
24
さくさくと♪目新しいのは、ボタンってトコかな?食堂つばめのボタン屋さんバージョン?と思いつつ読んでました^^;2016/11/30