内容説明
この研究が、未来を変える!
ノーベル賞は始まりに過ぎない。
物理学「最大の謎」に挑む物語。
もっとも小さな物質「素粒子」――そのなかでも、もっとも捕えにくいのがニュートリノだ。地球上の人間は皆、1秒間に600兆個のニュートリノを浴びているが、ほとんどが幽霊のように通り抜けてしまうため、その実感はまったくない。この謎に満ちたニュートリノの正体にいま、人類が築き上げた科学と日本の圧倒的なテクノロジーが融合した「すごい実験」が迫りつつある。未来の物理学を書き換え得る熱い知の現場から、その面白さをわかりやすく解説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
48
2021年、締めの1冊。ニュートリノ。比較的近くに、カミオカンデがあるので、身近に感じる。とはいえ、実際、ほとんど何も知らないので、読んでみた。やはり、内容は難しいが、多田先生の文章は平易で読みやすい。こんなううに、文章が書けるといいよなあ~と感心しきり。物理学の特性として、理論は必ず、裏付けがされて初めて認められるという厳しさが凄い。2021/12/31
ま
33
実験と理論。見えないものを見て、それを説明できちゃう人間の力ってすごいや。牡丹餅を食う努力見習いたい。多田先生面白いです。2023/02/23
樋口佳之
10
3つの波はうねりを作る。へー。3世代があればCP対称性が崩れる。うー。/猫波あたりまではうんうんと読めましたが、そこからはまだまだついていけない感じでした。/数式への強烈な拒絶反応は置いておくとして、単独で時間と共に、別の素粒子へと変化していく現象、つまり原因が他になく自発的に起こる現象っていうのが全く常識外であることが難しいのかなあ。通常の因果律が成り立たない事、そしてその説明が数式での証明と実験結果であることで狐につままれる感が残るんです。うー。2016/11/29
あーてぃる
7
講演会の書き起こしで語り口は軽妙。猫(オイ)、分子、原子、電子、陽子、中性子、荷電粒子、クオーク、レプトン、ニュートリノ。対消滅、対生成。J-PARC、KEK、SLAC、BELLE、そしてスーパーカミオカンデ。ちょっとこの分野に興味がある人ならどこかで聞いたことがあって、でも曖昧だったかもしれないすべての単語が整然と収まるべきところに収まる感覚は小気味よい。200ページ足らずの薄い本。これ一冊読めば素粒子物理学の基本中の基本を知ることができる?答えはДаだw。Да здравствует наука!2018/09/11
saorino
6
ニュートリノとは何かを、やさしく紐解いてくれる一冊。物理学を勉強してない私でも理解できた。あらゆる物理現象や実験を猫にまつわるたとえ話で解説してくれる。天才的に解説がうまい方だが、多分すごい変わった人だと思う。笑2019/10/20
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