内容説明
「この人の作るものが見たい!」と思わせる作り手が最近、少ない。そんな時代に異質な輝きを放ち、今、もっとも注目を集める演出家・プロデューサーの一人の、TBSプロデューサーの藤井健太郎が、企画の立て方、細部へのこだわり、お笑い論を通して、「熱狂的なファン」を生み出すコンテンツの作り方、仕事の手法を初めて明かします。 ※本書の電子書籍化に際し、コラムと対談のそれぞれ数ページとオマケQRコードの収録を見送らせていただきました。あらかじめご了承ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まるほ
42
私のTV視聴は、ほぼバラエティ。最近のバラエティ番組の中で最も“攻めている”と思われる『水曜日のダウンタウン』の演出を担当するプロデューサーの著作。▼第1章は、著者の番組制作に関するこだわりポイントをあげ、第2章で今まで手掛けた番組を振り返る。第3章は、著者の今までのテレビマンとしての経歴を振り返り、第4章で自らの身のこなし方を述べる。なるほどと思わされることも多い。視聴率よりもなによりも自分のやりたいことを優先する、という姿勢が一貫してブレていない。▼TV番組制作の裏側を垣間見れて、おもしろかったです。2022/05/15
おかむら
39
数日前の朝日のテレビ欄に56歳主婦からの投稿で、クイズ⭐️スター名鑑という番組を見たら女性司会者が「このクソ番組に帰ってきました」と発言。構成者に言わされてるのか今風のへりくだりかわかりませんが、後日「下世話」がテーマの番組と知りましたが、とにかくすぐ他の局に変えました云々。朝から笑ったわー。そんな番組を作ってる藤井プロデューサーさんの本。悪意ある番組作りの裏側が楽しめます。年末のクイズ正解は一年後も楽しみ!2016/10/30
gtn
26
巻末の著者と有吉弘行との対談に第三者の進行役をかましており、著者が(有吉も?)相当シャイであることが分かる。2017/09/01
ばんだねいっぺい
24
悪童どころか、優等生でした。来年もまたキャノンボールをやってほしい。2016/09/16
坊っちゃん
17
★★★★ 電子書籍版は有吉との対談などがカットされていると聞いて紙版を購入。著者はいまテレビで最も面白い番組を作っている人。これまで制作してきた番組を振り返るところ(第2章)では笑わせてもらいました。「テレビ番組を作っている人に天才なんてほとんどいないと思います。そもそも、才能がある人がたくさん集まるような職業じゃない」というシビアな視点。TBSの会社員という立場について「この何もリスクを背負っていない状況でフルスイングをしない意味がわかりません」が本書のハイライト。(コメント:2020/07/10)2020/07/10