内容説明
名だたる本格ミステリの書き手があなたを仰天させる!ミステリには不可欠のラストの驚き、どんでん返し。6人の作家が自作から「これは」というどんでん返し作品を自ら選び、読者に届けます。どうぞみなさん、だまされてください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
180
冷静に考えると「どんでん返し」は非常に困難な命題ですが流石に一流作家の皆さんが自薦された傑作集とあって様々な面で「そう来たか!」と感嘆させられましたね。私のベストは文句なしに異色ホラー「再生」です。『再生』綾辻行人:そっちかい!整形手術があるさ。『書く機械』有栖川有栖:大作家養成ギプスだ!『アリバイ・ジ・アンビバレンス』西澤保彦:殺人動機が異常過ぎ!『蝶番の問題』貫井徳郎:行動の僅かな違和感。『カニバリズム小論』法月綸太郎:食事時に読まないで!『藤枝邸の完全なる密室』東川篤哉:アバウトな探偵に敗れる皮肉。2018/11/08
ダイ@2019.11.2~一時休止
160
6編のアンソロジー。タイトルで読んでみたけど4/6は既読だった。一番よかったのは西澤さんの作品でした。2016/05/25
chinayo
157
タイトルのセンスが好きではないが、どの作者の作品も面白く読めた。2016/09/07
nobby
146
この作家陣容での自薦にハズレがある訳がない♬“どんでん返し”というより最後に「おぉっ!」って感じ(笑)綾辻さん:貫禄のホラー展開から思わず「そっちか!?」と叫ぶラスト。有栖川さん:ありえそうなSF設定から「やっぱり…」な読後感モヤモヤ。西澤さん:反転の推理から導かれる真相が物悲しい。貫井さん:吉祥院達によるガチなミステリにクスッと出来るが少し物足りない…法月さん:初読みがカニバリズムとは(笑)眉ひそめる事実明かされてからの見事なオチはお見事!東川さん:密室をしっかり組み立てた上での最後の一言が潔くて爆笑!2019/11/24
M
132
貫井さん以外、興味はあれどなかなか読めていなかった作家さんばかりだったので気が向いて。6つの短編なのでとっつきやすかった。どの作品も、うわぁ…と後ずさりたくなる、見事な出来映え。西澤さんと法月さんの話がいちばん、うわぁぁ…と。面白かった。2016/10/01