内容説明
自然史博物館で働くことになった女性新人分類学者・池之端環。植物標本の整理を命じられ、未整理の標本や資料が大量に詰め込まれた旧館「赤煉瓦」に足を踏み入れた環が出会ったのは、そこに棲みつくファントムこと変人博物学者の箕作類。「どんなものも絶対に捨ててはならない」が口癖の箕作と、片付け魔の環のでこぼこコンビが、博物館で起こるさまざまな事件の解決に動き出す!
目次
呪いのルビーと鉱物少年
ベラドンナの沈黙
送りオオカミと剥製師
マラケシュから来た化石売り
死神に愛された甲虫
異人類たちの子守唄
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
265
科学蘊蓄な事件に巻き込まれ型の短篇全6話。伊与原さんの真骨頂ですよね( ¨̮ )。『死神に愛された甲虫』はJ・B・S・ホールデン(生物学者)かなぁ〜と思ったら、J・B・S・ホールデンのエピソード出てきた( ໊๑˃̶͈⌔˂̶͈)。死神では無いけどね。研究者顔負けの各種標本蒐集家はいますね。中でもアマチュア昆虫標本蒐集家は層が厚そうな気がするよ。その第一人者がキーパーソンになるのですが、そういう人は子供相手でもムキになる位が丁度良いし、少年時代の想い出として大人扱いされた気になって嬉しいってのが良いな。2023/10/18
しんたろー
110
表紙がラノベ風なので「う~ん?」と思ったが直木賞受賞で乗っている伊予原さんなので購入。博物館で働く分類学者・環と博物学者・箕作のコンビが、館内で起こった事件を解く短編集は、鉱物、植物、化石など専門的な知識を判り易く絡めて「蘊蓄ミステリ」とでも言うような内容。殆どの学名は飛ばし読みだったが(苦笑)、環と箕作が徐々に理解し合ってゆく関係性が良いアクセントになっていた。他作品に比べると薄味に感じたが、理系知識をドラマに仕立てる著者らしさは味わえた。『ベラドンナの沈黙』『異人類たちの子守唄』の2作がお気に入り💕2025/02/13
みゆ
77
ラノベチックな表紙ですが、伊与原さん初期の連作短編集。人の死なないお仕事ミステリですが、舞台が国立自然史博物館(モデルは上野の国立科学博物館)なのが伊与原さんらしい(o^^o) 出だしはウンチクに興味が湧かず苦戦でしたが、オオカミから波に乗り、化石、昆虫標本と面白く読めました。やっぱ知らないことに( ゚д゚)ホェ~となるのは楽しいもんです('∇^d)☆!!2025/12/06
papako
64
なんだか気になって。いわゆる薀蓄系謎解きものですが、これは好みでした。博物知識と謎のバランスがいいからかなぁ。『ベラドンナの沈黙』『送りオオカミ〜』『死神に〜』がよかった。作者の『ルカの方舟』を読んでいたので、ミツクリさんが意外に普通の性格で拍子抜けでしたが、タマキとの対比でいいコンビでした。他の作品も機会があれば読みたいです。2017/01/23
優希
53
面白かったです。自然史博物館を舞台にした6つの謎。鉱物や動植物等にまつわる謎が秘められているのに興味を惹かれました。博物館ならではのミステリーですね。知的好奇心がそそられます。2025/10/19




