内容説明
今、「自分のことしか考えられない人」が増えている。一見いい人なのに、「わたし」にしか興味がない、わがまま、不幸自慢、人の話を聞けない……それらはすべて「ナルシシスト」の症状だ。どうすれば、心軽やかに、自信をもって生きられるか?――たった一つの真実に気づけば変わる!◎「相手が“わたしのこと”をどう思うか」から、 「相手が“どういう気持ち”になるか」へ◎日常の「小さな心地よさ」を大切にする◎「マイナスの情熱」は、一瞬でプラスに変換できる◎すべての人間関係をポジティブに変えていくナルシシストであればあるほど、現実に傷つきやすくなる。ナルシシズムから解放されれば、人を憎んだり、責めたり、うらんだりしないで、いつも生きていかれる。もう人の言動に過敏に反応して苦しむこともない。――加藤諦三
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roatsu
10
本書を読み、改めて自身とその周囲、社会全体へ目を向けてみれば日本人に限らず現代人が意識するせざるを問わずいかに病んだナルシシズムに侵された日常を過ごしているかがよく分かる。何をするにも心理的健康こそが基本なのに、いかに目を向けられていないことか。基本中の基本としてやはり心を育てる事の重要さを再認識せずにいられない。文中特に63頁と134頁の記述の重さが印象深い。ナルシシズムから生じる、周囲への怒りや攻撃性を隠し持った被害者意識と悲観主義への指摘は現代日本の大衆が呈している状態を的確に捉えた至言と思える。2016/12/12
こばまゆ
6
カウンセリングでほとほとナルシストの悩みに嫌気がさしているのか、これでもかというくらい、ナルシストはこんな人だということが、なんと全章にわたって書かれていて、さすがにキツい。じゃあ、大人のナルシストはどうしたらいいのか?が書かれているだろうと、途中飛ばしながらも読んだが、具体的な有効な解決策がのってなくマジか~。四季を楽しもうとかずっこけた。心の専門家ならもう少しエビデンスを持って解決策を具体的に書いて欲しい。でも、ナルシストが問題なのだよというのはその通りだと思う。みな、どうすればいいのかが知りたいのだ2017/12/01
桜乃
4
いつも人目が気になる、自分がどう見られているか不安になる、人に嫌われるのがとても怖い。自分に関心をもたれないと、傷つき感心を持たない相手を恨む等。ナルシストという病それは、自分以外の人に関心が持てない、好きなものが無いからである。 それもこれも、幼少期自分に関心を向けてくれる親が居なかった、自分を守るために自分が自分に感心を持つ、間違った守り方で生きてきたから、そうなってしまっただけなのだ。 自分が悪いのではない、責めてはいけない 。自分以外の事に関心を向けないければ、幸せなれない。2016/10/28
Mvi
2
必要に迫られ購入。ナルシシストの描写が職場で問題となっている人とドンピシャで、驚いた。ナルシシストが周囲の人を困らせているだけでなく、自分自身も苦しんでいるということに、あらためて気付かされた。けど、ナルシシストの周囲の人が、どう対処すればよいのかということにはほとんど触れられておらず、他の本にあたらざるを得なかった。あと、書き方がキツイのが苦手。2017/09/01
こより
2
人に興味が無いことをずっと悩んでたけどそりゃ自分のことで必死だから他人がどうでも良いんでしょっていう話だった 自分以外の人や環境を意識する機会をいっぱい作ろ〜ね2017/08/25