内容説明
出演強要問題に揺れるAV業界。なぜ今、このような問題が浮上してきたのか。「性を売り物にする」として、長らく日陰の存在だったAVビジネス。だが、時代の移り変わりとともにセクシーアイドルの輩出や芸能人AVジャンルの誕生などにより、一定の社会的認知を得たこととも深く関係している。数多くの関係者に取材し、出演強要問題から海外配信AVや同人AVまで、大きく変わりつつある業界の深層に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
19
私の世代では、どうしてもアンダーグランドな印象が強い世界ですが、AVという言葉が、普通に登場し、語られる時代になったんですね。ちょっと後ろ暗いくらいが、こうした文化は存在感があるのだと思います。人権問題の観点では、認められませんが、どこかで強引な取引があるのも、表に出てくるとわかっているけれど複雑です。アニメほどではないにせよ、海外でも評価の高い日本のAVです。文化として育って欲しいと思います。2016/12/13
n75
4
最近よくある業界内の内情についての話だが、発端となるのは出演教養問題。ヤフーのニュースで見た時に違和感を覚えてはいたが、その実際のところが書かれている。ニュースになったのはごく一部の人が声を発したのに人権団体がのっかったんだろうと思っていた。それによって業界がどのように影響、ダメージを受けているか、余波が及んでいるかなど、シビアなことが書かれている。団体を悪者にしているわけではなく、被害者が一部いることを認めながらも、自ら進んで出演しても身を翻されれば勝ち目が無い立場である葛藤など赤裸々に語られている。2017/01/18
Yasuhiro
2
図書館本2024/05/19
みぃ
2
★★★☆☆ いろいろな世界がある。。。2017/07/19
なをみん
1
Kindle Unlimited より。比較的イマドキののAV業界の日陰の部分を描いた話。表の世界のそもそも論を振りかざされると男性ユーザーとしては胸が痛い指摘もあるけれど、グレーの世界を白黒はっきりさせていこうとする時代なのは仕方がないのだろうけれど、政治的に単純に塗りつぶされないためにも、こうやってできるかぎり陰影を丁寧に言葉にしていくことは必要だと思う。表現とリアリティの間で「プロレスのようなものかもしれない」という喩えは大いに腑に落ちた。2023/08/15