賊将

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賊将

  • 著者名:池波正太郎【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 新潮社(2016/10発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101156651

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内容説明

幕末には〔人斬り半次郎〕と恐れられ、維新後はわが国最初の陸軍少将となり、最後は西郷隆盛をかついで西南戦争に散った快男児・桐野利秋を描いた表題作。10年に及ぶ戦乱に何らの力も発揮出来ない将軍・足利義政の苦悩を刻んだ直木賞候補作の中編「応仁の乱」。表と裏の顔を兼ね備えた人間という生き物のおかしみを捉えた「秘図」など6編。直木賞受賞直前の力作を集めた短編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鱒子

67
短編集。「秘図」鬼平より40年前の火付盗賊改役 徳山五兵衛(実在の人物)。人に言われぬ彼の趣味とは……。名作!!無骨な美男の意外な趣味に、ニヤニヤとクスクスとホッコリが止まらないです。 表題作「賊将」は、人斬り半次郎の人斬りな所以をすっ飛ばして、西郷LOVEな一生をえがく。いや〜池波正太郎、やっぱいいねぇ。2020/10/05

けやき

49
短編集。「応仁の乱」と「秘図」が面白かった。「秘図」は長編化した「おとこの秘図」が未読なので、いずれ読みたい。2021/11/07

ゲンキ

41
6編から成るが、やはり賊将(桐野利秋)と将軍(乃木希典)の話にはグッと来ました😢桐野利秋は、最後まで西郷隆盛を一筋に思い、官軍の弾丸を浴びて死んでいく。乃木希典は、日露戦争での何万もの国民の死の責任を一身に浴びて、明治天皇の御大葬の日に自決する。乃木希典の辞世の句も書かれていて、流石に泣けます。この本を読んでみて、御二人の信念の強さに感動させられましたし、自分の未熟さを改めて感じさせられたので、本当に良かったです。2019/06/22

ちゃま坊

25
短編集。室町時代1編、江戸時代3編、明治時代2編。「応仁の乱」は登場人物の相関図が複雑で難解。「秘図」は火付盗賊改の徳山五兵衛の話。どうも実在の人物らしい。絵を描く趣味は作者と同じ。男女の秘密はあの世にまで持っていくのがよいか。桐野利秋と乃木希典の生涯は司馬遼太郎の視点とは少し違う。2021/01/16

出世八五郎

24
ネタバレMemo→6中短編収録。【応仁の乱】活き活きと足利義正が描かれており、複雑なこの時代を知ることが出来る。小説なら他には海音寺潮五郎の悪人列伝収録人物でこの時代を理解し易い。_【刺客】真田騒動関連。_【黒雲峠】秀逸なコメディ仇討ち。_【秘図】巻末にあるが“長編おとこの秘図”の基となった作品。エロ本がない時代の男の苦悩を描いた作品で、PCに隠し事のある現代人にも馴染み易い作品だと思う。是が一番♪_【賊将】快男児桐野利秋。_【将軍】悲劇を背負わされた乃木希典。司馬乃木は暗いが池波乃木は人間味がある。2016/09/25

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