内容説明
生放送のバラエティー番組収録中に、お笑い芸人が予定外のネタを始めた。大スポンサーの商品を貶める内容に、スタジオは騒然となる。怒り心頭のプロデューサー、対応に走る広告営業マン。芸人は、家族の命をたてに脅迫されたとうなだれた。一体誰が、何のために？ 再発防止策がとられるものの、同様の事件が相次ぎ、現場は混乱を極めた。しかしこれは、さらに大がかりな脅迫事件への序章に過ぎなかったのだ……。
かつてない好景気に浮かれ騒いでいたバブル期の日本。なかでも隆盛を極めていたテレビ界を襲う驚愕の脅迫殺人事件と、時代に翻弄され、生き迷う若者たちのドラマが交差する、著者渾身の長篇サスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユタキータ
2
80年代バブル期のテレビ業界とそこに潜む闇、革命ではなくカクメイとして挑む若者達、彼らの行動は復讐という名の凶悪な犯罪なのか、それともいたずら？ 最後まで目の離せないミステリーに仕上がっている。2021/11/26
Atsushi Mori
1
バブル期のテレビ業界。今のテレビと変わらないから古い話だと思えないのかな。ポケベルとか出てくるけど。。。展開が良く、引き込まれる文章。なかなか面白かった2017/04/24
