内容説明
吉原・谷中・根津・雑司ヶ谷……。「私の中の猫」に導かれ、猫のいる町、路地を行く。猫目線で歩くと、いつもの散歩道も違った景色に見えてくる。猫のパトロールのように、抜き足差し足、ぐるっと回って見聞を綴る、町歩きエッセイ。著者の自筆イラスト多数収録。書き下ろしと単行本未収録のエッセイを増補した。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ともとも
21
猫の目線で東京のいろいろな地域を散策していく。 ゆったりと、自由に描かれていて、本当に猫の目線のような感じで 描かれていて、さらには読んでいる私も猫の目線?猫になったかのような 感覚に陥ってしまいました。 また、イラストもとてもキュートでさらにエッセイが楽しくなっていく。 そんな感じの一冊出した。2016/10/23
阿部義彦
15
猫本に新しいラインナップが加わりました。心の中に猫を飼っているハルミンさんです。美大出身でイラストなどを書いてたのが嵐山光三郎さんに見出され、イラストの他に文章も書くようになりました。映画化された「私は猫ストーカー」は私は映像には疎いもので全然知りませんでした。Twitterで浅生ハルミンの名前は見かけて頭の隅に有りましたが、具体的にはこの中公文庫の新刊の表紙のイラストでビビっと来ました。私より五つ下という事は結構なお年何ですね。とてもそうは見えませんが、まあ猫好きは年齢不詳で群れるのが嫌いですからね。2016/09/25
2223
1
帯に並んだ地名が馴染み深くて手に取りました。友達と話してるような感覚で読める本。時折挟まれる夜の散歩はちょっとそわそわしますけど。2017/01/11