内容説明
年間10億円の成績をあげるディーラー、お昼休みに6500万円の損失、ディーラーだけが持っている情報、常勝ディーラーの取引の極意、ディーラーの報酬制度…。
証券会社の資金を運用して、利益を上げる株式ディーラー。刻一刻と変化する株価に一喜一憂し、1日に5億~50億の金を動かし続けている。映画などでアメリカウォール街の内幕などは描かれることがあるが、日本のプロ株式ディーラーの世界はほとんど語られることがない。
本書では知られざる「きな臭すぎる株と金の世界」の内幕を大暴露。知られざる株式ディーラーの裏事情を、とくとご覧あれ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スパシーバ@日日是決戦
81
{2016年} 証券会社が自己の資金を用いて株式や先物取引で収益を狙うディーリング業務に就き、1日あたり5~50億円ほどの取り引きを行う一切の責任を負い自己の判断で売買する機関投資家(ディーラー)。正社員・契約社員・コミッションディーラーがおり、右に行くに従い基本給は安く歩合給は高くなり、雇用形態は不安定になる。出入りの激しい業種らしく中途採用組も少なくない。株式やFXを取り扱う累計口座開設数は3000万口座、そのうち月1回以上取り引きをする個人トレーダーは20万人いると推定(自己責任でお願いします)。2016/10/01
みんと
17
株式ディーラーという知られざる業務内容を知ることができて非常に興味深く楽しむことができた。 機関投資家のギャンブルな日常がスリリングで毎日神経をすり減らしながら仕事をする姿は痛々しくさえもあった。 成績が振るわない者は次々とクビになる。 しかし結果を出せれば億という歩合給を手にすることができる。 個人投資家に触れた部分で"億する""億される"の違いに実在する著名な投資家の名前が挙がっていた。 投資の世界の厳しさを目の当たりにする記事であった。2016/10/29
奈良 楓
14
【良かった】 ・ ネット証券の台頭や高速取引により、ディーラーの生きる世界がどんどん狭まっていくのが分かります。黄昏感がすごい。 ・ プロディーラーと個人投資家の違いっていったい何だろうか?と考える。2020/09/11
Emkay
13
中堅証券会社の株式ディーラーの生態を、著者が実体験に基づいて暴露。報酬体系や報酬額、成功者や失敗者、足の引っ張り合いなど、生々しい話が臨場感たっぷりに綴られている。新卒で年収4億円の二流大学新卒のディーラーの話、他社の引き抜きの様子や、情報やデータの分析よりも、運動神経、力技で取り引きしている様子が生々しい。最後の方で「2016年は試練の相場になる」「日経平均は2万円の大台に座礁したかのように乗り上げていた。もう限界、ということだ」と書かれている下り。あれから2年、この歴史的相場どこまで続くのかしら。2018/06/23
よっしー
6
★3 ディーラー=ギャンブラーだな。パチンコなんかはかわいいもんだ。2017/05/02
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