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内容説明
7000名に及ぶ特攻戦没者。長い間、政治的なバイアスがかかり、彼らの真意は伝えられなかった。志願か、命令か。英霊か、犬死にか。主導したのは海軍か、陸軍か――昭和史研究の第一人者が、残された遺書・日記を丹念に読み解き、特攻隊員の真意に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yutaka
65
卓球の早田ひなが特攻資料館に行ってみたいと話していたのを思い出し読んでみた。 時代の流れの中で、隊員たちが本気で志願して特攻したとはとうてい思えない。ただ、全体を通じて訴えられる筆者の強い断定的な主張には、一部疑問に思う部分もあった。作中に出てくる、上原良司の遺稿などは、やはり胸を突くものがあり、このような時代を再び作るようなことが無いように、尊い平和を守る一員でいたい。2024/12/06
hatayan
30
昭和史研究の第一人者が、特攻隊員の遺書や特攻作戦が生まれた背景を丁寧に追う一冊。 隊員は「英霊」でもなければ「犬死に」したわけでもない。時代への理不尽を押し殺して突撃した隊員の遺書に見え隠れする、悲しみのこもった視線が今なお訴えていることは何か、後の世代が問われているとします。 特攻作戦の生まれた内幕にも言及。体当たり攻撃を実際に発案した軍の参謀は口をつぐみ、自決した将官を発案者として責任を転嫁。特攻は命令ではなくあくまで自発的な意思であるとして、保身に成功して生き延びたとする調査の結果も示しています。2019/05/01
SK
5
85*情緒過多。2020/03/27
スズツキ
5
うーむ、あまりにも理想主義すぎるか。主体的ではなく相対的な見方を提起しているが……。2015/03/18
Fuyuki Kawasaki
4
第二次世界大戦中、特攻隊となり散っていった若者達の気持ち、特攻が生まれた経緯、特攻の責任を負うべき人々などを丁寧にまとめている本。 内容は重いが、新書なので端的にまとまっている。 特攻を、英霊と崇めたり犬死と単純化せず、当時の若者の苦悩、明確な軍事目標も無しに実施された特攻の意義、それを生み出した日本社会や政治体制等を説明してくれる。 単純化した議論を廃した冷静な歴史分析と責任追及無しに、彼らの死は浮かばれないという筆者の姿勢には強い共感を覚える。 刺激的で大変お勧め。2018/02/10
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