内容説明
2016年5月3日、憲法記念日に永眠した元零戦パイロットの原田要さん。過去の大戦で三度、命を失いかけながら生き残った原田氏は、講演で「私は戦争を憎む」と伝えてきました。「最後に若い世代に」と、原田さんが命がけで振り絞ったラストインタビューをまとめたのが本書です。安全保障関連法が成立し、平和憲法の改正が現実のものとして語られる今だからこそ、口先の「反戦」ではなく、むき出しの戦争を届けます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chatnoir
11
少年時代に見た飛行機に憧れて海軍に入り、1500分の25という確率でパイロットになった人の告白本。「私は戦争を憎みます」の言葉が重い。戦争に行く、そして生き延びる=人殺し以外の何物でもありません。原田さんはかなり早い時点でこのジレンマに陥ります。そして、上層部が日本軍人の生命をいかに軽んじていたか、且つ情報戦についていけず、行き当たりばったりな指令を出すという致命的な欠陥。資源が無い事以前に勝つ見込みは無かったでしょう。戦争反対とか戦争はいけないとか漠然とした思いしか持っていない現代人には良い教訓になる。2017/02/28
スターライト
5
第二次世界大戦中、零戦パイロットとして戦争に参加した原田要氏の講演をまとめたもの。祖父に連れて行ってもらった飛行機見物でその魅力に取りつかれ、零戦パイロットとなった原田。しかし、戦争は相手を殺さなければ自分が殺されるものだと知り、相手も家族があると思いながらも、上官の命令に従い、3度命の危険にさらされながらも奇跡的に生き延びる。文中、何度も出てくる「戦争反対」「戦争が嫌い」ではなく、「戦争が憎い」という原田の言葉が胸に深く突き刺さる。終戦後、今度は命を救う立場で生きる姿は感動的。戦争とは何かを知る好適の書2017/09/01
月をみるもの
3
「鳳翔」に乗ってたのは佐藤完一と同時期なのだろうか。。http://bookmeter.com/cmt/605214182016/11/23
おい
1
主人公原田さんの話は、他の本などでも触れたことがあるが、若年者から大人まで読めるように書かれている。少し戦争を憎むの面が強すぎる構成になってはいるが、零戦パイロットの思いや体験に幅広い層がアプローチできる本となっている。 ★★★2022/01/13
telephone
1
児童向けだが、当事者が語る反戦メッセージは重い。2020/06/17
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