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内容説明
野党は無責任で党利党略ばかり──。そう感じる人も少なくないだろう。だが野党は、民主主義をよりよくする上で不可欠のツールである。与党の取りこぼす民意をすくい上げ、政治に反映させ、争点を明確化し、異義申し立てをする。それによって代表制民主主義は安定を手にする──。野党の歴史から各国比較まで、基礎知識を整理し、これからの野党を展望する本書は、野党を「上手に使いこなす」ための必読の書である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
樋口佳之
17
結論を言ってしまえば、野党とは特定の政党ではなく、民主政治における機能と役割に還元されるものです。それは汲み尽くせぬ「民意の残余」を政治的に表出するものであり、このような「野党性」が発揮されることで、むしろ民主政治は安定し発展する/なんだかここに尽きている感もあります2016/11/03
coolflat
15
政党交付金制度の存在が二大政党制を阻害している(他には、衆参ともに比例代表制が残存していること、また参議院が衆議院と異なる選挙制度を持っていることなど)というのは個人的には盲点だった。政党交付金制度は、1994年の政治改革で導入されたが、この制度で交付金が交付される条件は、所属国会議員が5名以上いるか、1名以上かつ得票率が2%以上獲得した場合だ。一定程度の議員を集めておきさえすれば、政党自体を存続させることができるから、二つの政党に絞られることはまずなくなる。従って、日本では連立政権が常態になっている。2017/11/20
かんがく
14
立憲民主党の党首選が近いので読んだ。「野党は反対ばかり」とよく言われるけど、英語のoppositeからして政府に反対して、「民意の残余」を代表することが役割なんだよな。英米独仏などの各国の野党の特徴、戦後日本の野党の推移などを端的にまとめた上で、今後の野党が果たすべき役割について提言しており、「野党論」であるとともに「議会政治論」でもあり、「民主主義論」でもあった。2021/11/23
孤独な読書人
13
参院選投票日に発売されたということで今後の野党がどのような形を目指すべきかということの指針になる本。本書の指摘にあるように野党の中には与党を批判することを主眼とした野党が存在してもいいと思うが、野党第一党にはやはり与党とは違ったビジョンを示し政権を取れる政党であって欲しいと思う。2016/07/23
けぴ
8
「野党」論となっていますが与党・野党の対比を色々な視点から書いていて興味深かった。第三章のイギリス、ドイツ、フランス、アメリカ、スイスの選挙制度、議会制度、大統領の決め方、権限などは知っているようで知らないことばかりで勉強になりました。2016/11/24
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