内容説明
流星群の夜、不思議な石を舐めた可愛いスピッツ犬のヒメ。その日から全てが変わった。相次ぐ連続殺人事件、背後に蠢く犬の気配。史上最高に可愛くておぞましい「犯罪犬」と人との前代未聞の物語!
※本書は二〇一五年六月に小社より刊行された単行本『今日はいぬの日』を、加筆・修正の上、改題して文庫化したものが底本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bugsy Malone
96
読み友さんに教えて貰った作家さん。前作『かにみそ』と同軸な世界で起きた人語を話すいぬのお話し。ペットと人との関わりの、癒しと庇護という幸せな共存を、目を背けてはならない放棄と虐待という現実を、善意と悪意を、愛おしさと淋しさを、煌びやかな流星雨で始まるこの物語の中に怖さとやり場の無い切なさをもって描いた作家さん、『かにみそ』同様その感性はとても素晴らしいです。こういう作家さんに出会えるのも読み友さん達のおかげです。本当に有難い事です。2018/05/25
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
68
読み友さんに教えていただいたのと前作の『かにみそ』が面白かったので。本書は、飼い主一家に虐げられ、辛い日々を過ごすスピッツ犬のヒメが人間の言葉を話せるようになったことから始まる怖い復讐話。最初は犬が言葉を話せるようになることからほんわかしてコメディぽかったが、読み進めていくとミステリーぽくなってきて、結末は怒りと哀しさをおぼえた。人間の身勝手さや悪徳ブリーダー、ペットショップなど決して本の中の世界だけではない。かわいらしい表紙からは想像できない重苦しさが残る1冊。2021/12/05
いろは
53
いつの頃からか、街中で野良犬って見なくなったかも?その理由は考えないようにしていたけど、結局そういうことなんですよね…。私は小さい頃犬に咬まれたことがあって、いまだにちょっと怖いのだけど、この本を読了した今、やっぱりどんなに小さくて可愛い犬であっても飼う自信が無いし、そう思う人は、絶対ペットを飼っちゃいけないなと。前作「かにみそ」もかなりホラーだったけど、「いぬの日」は更にじわ~っと怖いです。こんなサバイバルゲームが現実に起こらないことを祈ります。★★★★★2018/10/27
hnzwd
45
流星に打たれた生物が人の言葉を話すようになり、、という設定で書かれる倉狩聡のホラーシリーズ。今回は虐待されている飼い犬。犬が家族に復讐を始める前半と、街に出て群れを作り人間を襲いだす後半。二つの話を上手く繋げている所は上手さを感じました。主人公?のヒメは可愛い。最近中々いない素晴らしいダークヒロインっぷりでした。2017/01/19
ココ(coco)
37
☆☆☆家族に愛されず孤独な日々を送っていたスピッツ犬のヒメが、流星群の夜に不思議な石を舐めて人間の言葉を話せる様になります。家族に愛されたかったヒメは、暴走して、人間を襲う様になってしまう。最後には、悲しい結末が待っていました。うちにも愛犬がいますので、うちの子は幸せだと思いたいとつくづく思いました。2016/10/29
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