内容説明
ブラインドサッカーやアンプティサッカー、電動車椅子サッカーなど、障がい者サッカーの選手が語る、サッカーとの出会い、スポーツを通じて開かれた人生観。子どもから大人まで、すべての人の心に届くノンフィクション! 7つの障がい者サッカー(知的障がい者サッカー、聴覚障害者サッカー、脳性まひ7人制サッカー、ブラインドサッカー、アンプティサッカー、電動車椅子サッカー、精神障がい者サッカー)の基本情報も紹介。
目次
前書きにかえて 希望の轍──電動車いすサッカーが広げる私の世界──永岡真理
選手プロフィール・協力者リスト
第1章 光の射すほうへ 川村怜(ブラインドサッカー日本代表キャプテン)
コラム ある日突然、障がい者になった 加藤健人(ブラインドサッカー日本代表)
第2章 いまを生きる 黒田智成(ブラインドサッカー日本代表)
コラム どんなときも、顔を上げて 植松博美(デフフットサル日本女子代表)
コラム 障がい者サッカーと女性 原舞香(ブラインドサッカー)
第3章 勇者の剣 エンヒッキ・松茂良・ジアス(アンプティサッカー日本代表)
コラム スポーツは「心のリハビリ」にどう役立つか 山口達也(慶應義塾大学医学部精神・神経科学)
第4章 障がい者サッカーを知ろう
コラム バリアを超える。江橋よしのり
7つのサッカーを知ろう 障がい者サッカーガイド
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
4
余りにもレベルが違いすぎれば、一緒にやろうという気持ちも萎えてしまう。相手に悪意がなかったとしても、自分にできないと思えば近づくことは難しい。それでも一緒にやろうと言ってくれた相手であれば、多少の困難があったとしても一緒に乗り越えていくことができる。2017/01/25
人間万事塞翁が馬
2
平成28年版障害者白書によれば、日本には851万人の方々が何らかの障害を抱えながら暮らしているそうです。これは、人口の6.7%にあたり、名字のデータと比較すると佐藤、鈴木、高橋、田中、渡辺の名字の上位ベスト5の割合よりも多いそうです。(本書の内容からの引用です) 今、健常者であっても、明日事故に遭い、例えば足を失えば障害者となるわけで、決して遠い世界の話ではないと私は思ってます。 本書では、果敢にスポーツに挑み、世界に挑戦しているバラアスリートのサッカーへの思いが語られていて、とても刺激を受けました。2018/04/06
*
2
ただひたすら、かっこいい。今さら無理かもしれないけれど、全部東京パラの種目になればいいのに。2018/01/07
本好きのきこり
1
おもしろい!!! 読み応えもあるし、勉強にもなる。 サッカーに興味がある人ならみんな楽しめると思う。 「障がい者だから」というのはまったく抜きにして、面白かった。 競技を生で観てみたいと思った。2024/07/14
Jun Shino
1
じわっと泣けてしまった。電動車いすサッカー選手、ブラインドサッカー日本代表選手、アンプティサッカー(切断障がい者のサッカー)日本代表選手がモノローグで語る形の作品。例えばブラインドサッカーの日本代表戦には多くの観戦者が訪れるという。眼が見えない選手が全力で走り回り、こぼれ球に反応し、ドリブルで相手をかわし、時には相手のゴールキーパーの重心の逆をついてシュートを決める姿に、観た人はびっくりするとか。その迫力が伝わってくる。この本は、面白く、熱く激しく知的だと思う。観に行ってみたいな、と思わせる一冊だ。 2017/05/28