内容説明
政治学の大御所として、「時事放談」(TBS)などメディア出演も多い著者の初のビジネス書を新書化。 いい質問からしかいい回答は得られない。 なぜ、大物政治家たちは封印した話をしゃべったのか? さまざまな政治家などの生のエピソードを紹介しながら、人間関係を潤滑にする上で欠かせない質問力を解き明かす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コウメ
54
(メモ)質問といっても必ずとも語尾に?がつくとは限らない。/「質問」とは質問する人の瞬間のすべて、人格を含めたすべてが質問に込められている。質問の仕方によっては「ああ、この人はユニークなものの見方をするな」「よく勉強しているな」「ああ、この程度のことしか知らないのか」「先入観の強い人だな」と思われる。その瞬間でその質問者の能力が判断される。/質問するうえで、場所も大切になってくる。相手から何か聞きたいと思うならそれなりの場所でそれが鉄則。2019/09/22
T4C@NAK
9
うーん、心構えというか、抽象的な事が並べられているだけで、具体的な助言は得られなかった。2017/05/11
暇人
3
答える側も面倒だが、質問は技能だ。下手なことを聞けば、相手に見透かされる。しかも、即興の技術であり、熟練が必要だ。たかが質問だが、されど質問だ。後の議論の良し悪しは質問のうまさに尽きる。自然な形でできるようになりたいものだ。2017/03/22
siru
3
信頼関係に基づくオーラル・ヒストリー(公人の口述筆記)についての著作。過去に政治家に対して行った質問を通じたポイントが列挙されている。日常の質問でも当てはまることが多田ある。特に、「質問者は、質問によって、相手から反対に問われる」ということはよくよく心に刻んでおこうと思う。聞き上手を薦める本と似たり寄ったりの内容もあるが、著者の仕事上、長期的に関係を築くこも視野にしてインタビュー・質問するところの勘所が学べて興味深い。2017/01/15
ふら〜
2
オーラルヒストリーおじさんこと御厨先生による、相手から聞きたいことを引き出すポイントを一般化してまとめたもの…ではあるがこの本読んだからと言って質問力が上がるわけではなく、そこはやはり場数を踏むしかない。どちらかというと御厨先生が様々な方への取材を通しての経験談を楽しく読む、といった心構えで読むべき本。2017/06/21