メディアワークス文庫<br> こひすてふ

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メディアワークス文庫
こひすてふ

  • 著者名:土屋浩【著者】
  • 価格 ¥671(本体¥610)
  • KADOKAWA(2016/10発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784048923958

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内容説明

神童と持て囃されたのも今は昔、ただのひねくれ女子高生になり果てた御厨紀伊。そんな紀伊が平安時代へタイムスリップ、そこで出会ったのは格好いいけどぶっきらぼう、プライド高くてちょっと優しく、そして誰よりも和歌への情熱溢れる三十六歌仙の一人、壬生忠見だった。平安時代での日々を送るうち、紀伊はときにいがみ合いながらも壬生との距離を縮めていく。しかし、壬生にはある未来が待っていた。時の村上天皇によって催された歌合での勝負に敗れ、悔しさのあまり悶死するという――。はたして二人の関係の行方は、そして壬生の運命は!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スズ

68
平安時代にタイムスリップした絵が得意な女子高生の御厨紀伊は、夜盗に襲われた際に検非違使の壬生忠見に救われる。友人となった藤原時姫と共に巨勢相覧の元で絵を学びながら、壬生との日々を過ごす紀伊だが、壬生は天皇主催の歌合で敗北し悶死する運命にあり…。紀伊と壬生がゆっくりと惹かれあっていく様子が素敵で、壬生と共に歌を詠った場面が印象的。壬生の歌を通して、紀伊の心に桜や紅葉等の美しい風景が広がり、それが儚くて、切なくて、魅了されてしまった。紀伊の壬生への恋心が溢れ出した場面では、彼女の優しさと眩しさに心が満たされた2016/11/20

佐島楓

43
ひねくれ女子高生が平安時代にタイムスリップしてしまう物語。このひねくれ具合が鬱陶しいくらいなのだけれど、だんだんとそれが味になってくるから不思議。絵の才能が思わぬところで役立ったという設定も面白い。物語が終わるところから始まる恋も、ベタでいいなあ。2016/10/16

よっち

30
絵の分野で神童ともてはやされたのも今は昔、ただのひねくれ女子高生になり果てていた御厨紀伊。そんな紀伊が平安時代へタイムスリップ、そこで三十六歌仙の一人壬生忠見と出会う物語。ひとつの絵によって繋がった現代と平安時代へのタイムスリップ、友人にそっくりな先祖の時姫とぶっきらぼうだけれど優しい忠見との出会い。絵を描くことに素直に向き合えなくなっていた紀伊が忠見の存在をきっかけに変わり、その未来も変えてゆく展開はいろいろあっさりというかやや荒削りな部分もありましたが、描かれたそのひたむきな想いは悪くなかったです。 2017/01/05

しゅてふぁん

23
三十六歌仙の壬生忠見と平成の女子高生紀伊の物語。何故に壬生忠見?渋いっ!確かに『こひすてふ~』が詠まれた『天徳内裏歌合』で負けて悶死したというエピソードは有名だよね。つっこみドコロは多々あるけれど、タイムスリップもののファンタジーだしね、ということで。『詩を諳んじてみろ』と言われ『白氏か』との問いに『あつしです』と言って中島敦『山月記』の李徴の詩を詠む紀伊が可笑しかった。2017/05/18

あゆみ

16
★★★☆☆ ひねくれ女子高生な紀伊の個性的なキャラがとてもおもしろく魅力的。藤田遥が「兄ちゃんは留学先で死んじゃってる」と冒頭で発言していたのに、紀伊が2度目のタイムスリップから戻ってきた後に生きてる設定に変わっていたのが、結末で壬生忠見そっくりの兄の登場を書きたいがための変更に思えて納得がいかない。2016/10/28

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