内容説明
必要とする人しか辿り着けない質屋冥暗堂。そこは二番目に大切な物を質草に、創作された“贋作妖怪”を貸し出すあやかし質屋だった。心に傷を負った借り主とまがい物の妖怪の交流が涙を誘う、心に響くあやかし譚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
45
記憶を失った青年が目覚めた先は、あやかしの贋作を扱う質屋だった・・・という物語。青年の一人称ながらダークで、雰囲気は好み。青年の正体もさることながら、彼を運んできたという謎の人物「葛城」の素性も明かされておらず、おそらく続編があるはず。楽しみです。2016/10/17
めりた@かりた
19
神奈木さんはBLで結構読んでたんですが、この頃はBL作家さんがホラーとかあやかし系とか書くの流行りなんですかね?るいくんの正体がまさかのあの妖怪で、そりゃあ紅子さんの「少しはダイエットしたら」のセリフも納得ですよね。面白かったです。まだ全然解決してないもんね。これも続くんだよね?2016/11/23
きょん
16
偽妖怪を質草を取ってレンタルする冥暗堂の設定が面白い。小鹿くんの過去と九尾の狐との関係や謎の葛城さんも気になるので続編お願いします。2016/11/07
へへろ~本舗
10
本文でのイメージからしたらカバー絵のるいくん、ちと育ちすぎかな。サトリは呪怨のポスターの男の子思い出しちゃった2016/10/19
花桃
8
話し相手もおらん 飯を一緒に食う相手もおらん ご近所の皆さんはよくしてくださるが彼らには彼らの生活と家族がある。 情けないことにね、他人様に優しくされると一層淋しくなるんですよ。 私には、もう何もないなぁと。 庭の花が綺麗だ。 明日は雨だろうか・・・ そんな他愛もない会話を死ぬまで誰ともできないんじゃないかってねえ 野中のお爺ちゃんの言葉ですが、胸に刺さりました。 こんな悲しい気持ちで過ごしている高齢者、いるのでしょうね・・・・・2016/10/20