新潮文庫<br> 姥ときめき(新潮文庫)

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新潮文庫
姥ときめき(新潮文庫)

  • 著者名:田辺聖子【著】
  • 価格 ¥583(本体¥530)
  • 新潮社(2016/10発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101175188

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内容説明

ときめく心を持ち続ければ、年とることなど怖くない! 若き日に苦労した分思いきり楽しまなけりゃ、いったい何の人生か。年寄りは年寄りらしくの声にもめげず、思う存分老後をエンジョイする77歳歌子サン。一人マンションで優雅に暮す歌子サンの周りには、今日も様々な出来事が持ち上る……。いつまでもときめきを忘れずに生きる歌子サンの大活躍を描いた連作短編シリーズ第2弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

38
歌子さん77歳。相変わらず口もアタマも体も達者です。今回は恋の話が多めでした。いくつになってもときめいている女性はかわいらしいものですね。歌子さんの活躍ぶりを見るのも楽しいけれど、実はお嫁さんたちの連携っぷりがお気に入り。お互いをどう思っているのか知らないけれど、連絡網はかなりしっかりしてる。伝言ゲームがかなりとんでもないことになっているのも面白くて、長男の嫁に話したことが三男の嫁からの電話でどんな風に変わるのかちょっと楽しみだったりする。2015/05/27

優希

32
相変わらず歌子サン節は健在です。若い頃の苦労は今とりかえさんとばかりに楽しもうとする姿が何とも言えず微笑ましい限りですね。年寄りだからといっておとなしくなんてしていられないとばかりに優雅に暮らす歌子サン。周りでは今日も色々な出来事が起こっているようです。そんなできごとにときめきを忘れずに生きる活躍、今回も楽しみました。ときめく心は老いの怖さにも勝るようですね。2014/07/29

とんかつラバー

13
今でいう婚活パーティーの老年版に偶然参加する事になった歌子さん。恋人や結婚相手を求める老人たちを「いい年こいて」と一蹴するが、それって「年寄りは年寄りらしくしてろ」と言う息子と同じ発想なのでは?結局、友人の仲人を請け負ったりして人は「自然」が良いという結論に。と言っても仙人のような境地ではなくて「ウチはウチ、ヨソはヨソ」。歌子さんは独り身のゴーイングマイウェイを貫く。幽霊騒動もあったりで、名探偵・歌子の推理がズバッと炸裂!2023/03/31

LUNE MER

9
姥シリーズ第2作。前作に比べて各エピソード間の繋がりが出てきた印象。あるエピソードでの経験・出会いが後のエピソードで歌子の心境の変化といった形で現れてきて、歌子ちゃんの言動からますます目が離せなくなる。男性も二人きりで温泉旅行に行く手筈を整えたところでポシャる(契り損ねる)パターンや、長男次男三男の嫁三人が見事な(?)連携プレイで矢継ぎ早に電話してくるものの嫁間の伝達過程で少しずつあらぬ方向に話が誤りながら発散していくパターンなど定番になりそうな型も定まってきて、シリーズ後半の2冊も楽しみ。2019/12/18

ミサ

6
変態電話の相手に「お前のパンツは何色や?」ってやり返す、77歳の歌子さんが逞しい。とんがってるだけじゃなくて、人生を楽しむおおらかさもあって、とても素敵。「この世の中、マジメに悲劇的にとっていたら、しまいに身動きつかぬようになってしまう」って言葉がよかった!2018/05/15

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